「ポートフォリオは作らないといけない」と頭では分かっていても、いざ着手しようとすると Notion・GitHub Pages・STUDIO・Wix・WordPress と選択肢が多すぎて、結局どれで作ればよいか決められない。そんな状態のまま、もう何週間も止まっている方は少なくないのではないでしょうか。
フリーランスのエンジニアにとって、ポートフォリオは「案件を取りに行くための武器」です。SNS や Wantedly、エージェント経由でのスカウトでも「ポートフォリオURLを送ってください」と言われる場面は確実に増えています。にもかかわらず、ツール選びで時間を使い切ってしまい、肝心の中身を作るところまでたどり着けないのは、機会損失そのものといえます。
本記事で目指すのは「ベストなツールを選ぶこと」ではなく、「あなたの状況に合うツールを1つ決めて、今週末から作り始められること」です。完璧な比較表を眺めて満足するのではなく、読み終わった瞬間に「自分はこれで作る」と意思決定できる状態を作ることを優先しています。
そのために本記事では、まずツール選びで止まってしまう構造をほぐし、フリーランスエンジニアならではの5つの判断基準を提示します。その上で Notion・GitHub Pages・STUDIO・Wix・WordPress の5ツールを横並びで比較し、最後に「あなたがこういう状況ならこのツール」という決め打ちの推奨まで踏み込みます。読み終えたら、迷う時間を「作る時間」に置き換えていきましょう。
フリーランスエンジニアがポートフォリオツール選びで迷う理由

ポートフォリオサイトを作ろうと思い立った瞬間から、多くのフリーランスエンジニアが同じ場所で足を止めます。「どのツールで作るか」という入口の意思決定です。ここで何週間も止まってしまうと、案件獲得のチャンスをそのまま失うことになりかねません。
ツールが多すぎて選べない状態の損失
ポートフォリオ作成ツールは、無料で使えるものだけでも Notion・GitHub Pages・STUDIO・Wix・WordPress・Webflow・Jimdo・Portfoliobox など、ざっと数えても10種類以上あります。どれもそれぞれに強みがあり、レビュー記事を読めば読むほど「自分にはどれが正解か」が分からなくなっていきます。
この「選べない状態」が長引くと、3つの損失が発生します。1つ目は案件機会の損失です。SNS やエージェントから「ポートフォリオURLを送ってください」と依頼された瞬間に出せなければ、そのまま別のフリーランスに流れていきます。2つ目は時間の損失です。比較記事を毎週末読み返す数時間を、サイト本体を作る時間に充てていれば、すでに公開できていたかもしれません。3つ目はモチベーションの損失です。「決められない自分」が積み重なるほど、ポートフォリオ作成そのものが億劫になっていきます。
ツール選びは、本来30分から1時間で終わらせるべき意思決定です。それ以上の時間を投入しても、得られる「最適性」は限定的です。むしろ機会損失の方が大きくなります。
「完璧なツール選定」より「まず公開」が正解な理由
意外に思われるかもしれませんが、ポートフォリオは「後からツールを変更しても、コンテンツ自体は資産として残る」性質を持っています。プロジェクト紹介文、自己紹介、スキル一覧、案件で得た学び。こうしたテキストや画像は、ツールを乗り換えてもコピー&ペーストで持ち運べます。
つまり、最初に選ぶツールは「一生使い続けるツール」ではなく「とりあえず公開するための器」だと考えてよいのです。1年後に「やはり STUDIO で作り直したい」と感じたら、その時に乗り換えればよい話です。ツールに2割の不満が残ったとしても、公開されていないポートフォリオの「不満ゼロ」より、公開されているポートフォリオの「不満2割」のほうが、案件獲得という目的にはるかに貢献します。
ここから先のセクションでは、「ベストな1つを選ぶ」のではなく「自分の状況に合うものを1つに絞る」ことを意識しながら読み進めてください。
ポートフォリオツール選びの5つの判断基準

ツール比較に入る前に、フリーランスエンジニアが押さえておくべき判断基準を5つ整理します。「何となく良さそう」で選ぶと後悔しやすいので、自分にとってどの基準が重要かを先に決めておくと、後のツール比較で迷わずに済みます。
無料で始められるか(初期コスト)
フリーランスに転向した直後、または副業として動き出した直後は、できるだけ初期コストを抑えたい場面が多いはずです。ポートフォリオは「案件を取りに行くための投資」ですが、案件が取れる前から月額数千円の固定費を払い続けるのは現実的ではありません。
判断基準としては、「無料プランで公開までできるか」「無料プランに広告表示などの制約があるか」「将来的に独自ドメインを使いたくなった時の追加コストはどれくらいか」を確認しましょう。フリーランスエンジニアの場合、最初は無料プラン、案件が安定したら独自ドメイン化、といった段階的な投資判断ができるツールが望ましいといえます。
更新のしやすさ(案件追加・スキル更新の頻度)
ポートフォリオは「一度作って終わり」ではなく、案件1つ完了するたびに追記していくものです。月に1〜2件の更新がストレスなくできるかは、長期的な運用を左右します。
実装の観点では「コードを書かずに編集できるか」「テキストだけならスマホからでも追記できるか」「公開までに毎回ビルドや再デプロイが必要か」が判断ポイントです。エンジニアとしては「コードで管理したい」気持ちもあるかもしれませんが、忙しい時期に更新が滞ると、ポートフォリオの鮮度が落ちて結局案件獲得に響きます。継続できる仕組みを優先しましょう。
カスタマイズ性(差別化・ブランディング)
「他のフリーランスと差別化したい」「自分らしいデザインで作品を見せたい」という希望がある場合、テンプレートの自由度や独自CSSの適用可否が重要になります。逆に、デザインにこだわらず「載っている情報の質で勝負したい」のであれば、テンプレートそのままでも十分です。
判断基準としては、「テンプレートの種類が豊富か」「独自CSSや独自フォントを使えるか」「自分でゼロから組みたい場合に、どこまで自由度があるか」を見ます。ここはエンジニアとしての性格が大きく出る部分なので、「テンプレに乗るのが許容できるか」を自問するとよいでしょう。
GitHub・コード公開との連携
エンジニアのポートフォリオでは、GitHub のリポジトリやコードサンプルへの導線が欠かせません。発注者は「コードが読める人」を求めているので、ポートフォリオから GitHub プロフィールやコードへたどり着けるかは大きな評価ポイントです。
判断基準としては、「GitHub のリポジトリやプロフィールへリンクを貼れるか(これはどのツールでも基本可能)」「ポートフォリオ自体を GitHub 上で管理し、Git の履歴と一緒に運用できるか」「Markdown や埋め込みでコードスニペットを綺麗に見せられるか」などです。コード公開の比重が高い人は、GitHub Pages のような Git ネイティブな選択肢が向いています。
独自ドメイン・SEOへの対応
中長期的にポートフォリオを育てるなら、独自ドメインで運用できるかも判断材料になります。yourname.com のような独自ドメインは、信頼性の演出と将来の検索流入の両面で効果があります。
判断基準としては、「独自ドメインを設定できるか(無料プランでも可能か、有料プランからか)」「メタタグ・OGP の設定など最低限の SEO 設定ができるか」「サイトマップや構造化データを出力できるか」を見ます。当面は SNS 経由で URL を直接送ることが多いとしても、将来「指名検索」で見つけてもらえるサイトに育てたいなら、独自ドメイン対応のツールが安全です。
フリーランスエンジニア向け主要ポートフォリオツール5選を比較

ここから本題の5ツール比較に入ります。先ほどの5つの判断基準(無料/更新性/カスタマイズ性/GitHub連携/独自ドメイン・SEO)を軸に、Notion・GitHub Pages・STUDIO・Wix・WordPress を横並びで比較します。まずは全体像のサマリー表を確認し、その後、各ツールの詳細を見ていきましょう。
5ツール比較サマリー表
ツール | 無料で公開 | 公開までの目安 | カスタマイズ性 | GitHub連携 | 独自ドメイン |
|---|---|---|---|---|---|
Notion | 可能(無料プランで一般公開可) | 1〜3時間 | 低〜中(テンプレートベース) | リンク埋め込み | 有料プラン+別途追加料金 |
GitHub Pages | 可能(パブリックリポジトリ) | 半日〜1日 | 高(フルカスタマイズ可) | ネイティブ統合 | 無料で対応 |
STUDIO | 可能(Free プラン) | 半日〜1日 | 高(ノーコードで自由配置) | リンク埋め込み | Starter プラン以上 |
Wix | 可能(無料プラン) | 数時間〜半日 | 中(テンプレート+部分編集) | リンク埋め込み | 有料プランで対応 |
WordPress.com | 可能(無料プラン) | 数時間〜数日 | 中〜高(プラグイン次第) | リンク埋め込み | Personal プラン以上 |
※ 料金・プラン内容は2026年5月時点の情報です。最新の正確な情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
「無料で広告表示を受け入れられるか」「独自ドメインを最初から使いたいか」によって、選択肢は大きく絞れます。広告表示が許容できず独自ドメインも欲しい場合、無料で完結するのは GitHub Pages のみという点は意識しておきましょう。
Notion(最短ルート・テンプレ豊富・公開機能で簡易に始められる)
普段から Notion を使っているフリーランスにとって、最も心理的ハードルが低い選択肢が Notion です。Notion はページの「公開」機能を使うことで、無料プランのまま一般公開可能なポートフォリオサイトとして運用できます。Web 共有機能(Notion サイト機能)を備えており、無料プランでも基本的なサイト公開が利用可能とされています(Notion 料金プラン)。
無料プランで何ができるかについては、個人利用ならページとブロックが実質無制限で、基本的なサイト公開も使えます。ファイルアップロードは1ファイルあたり5MBまで、ページ履歴は7日間という制限はあります(Notion 料金プラン)。エンジニアのポートフォリオでよく使う「プロジェクト一覧」「スキルセット」「自己紹介」程度であれば、無料プランで十分対応できる構成です。
有料プラン(Plus)に切り替えると、ファイルアップロード容量の拡張やページ履歴30日などより本格的な運用が可能になります。なお、独自ドメイン(カスタムドメイン)は Plus 以上のプランで利用可能ですが、プラン料金とは別途追加料金が必要です(年払いの場合は1ドメインあたり月額8ドル、月払いの場合は1ドメインあたり月額10ドル、Notion 料金プラン)。最初は無料で始めて、案件が増えてきたら有料化、という段階的な投資がしやすい点も魅力です。
向いているのは「とにかく1〜2日で公開したい人」「Notion を日常的に使っており、新しいツールを覚える時間を取りたくない人」「テキストとリンクが中心のポートフォリオで十分な人」です。逆に、独自のデザインで差別化したい人や、見た目から「作り込み感」を出したい人には物足りないかもしれません。
GitHub Pages(無料・コード資産との連携・Next.js等での自由構築)
エンジニアならではの選択肢が GitHub Pages です。パブリックリポジトリで運用する限り完全無料で、独自ドメインの設定も無料で対応可能、広告表示は一切ありません(GitHub Pages 公式ドキュメント)。
技術的には、リポジトリにプッシュするだけで自動的にサイトが公開される仕組みです。素の HTML/CSS/JavaScript で書いてもよいですし、Next.js や Astro、Jekyll、Hugo といった静的サイトジェネレーターと組み合わせれば、コードで管理しながら高度にカスタマイズされたポートフォリオを構築できます。コード自体が GitHub に公開されることになるので、「サイトそのものが作品の一部」として評価される副次効果も期待できます。
ただし注意点として、GitHub Pages は商用事業や e コマース、SaaS の提供を目的とした使用は許可されていないため、純粋なポートフォリオ用途として運用しましょう。また、無料で利用するにはリポジトリを Public に設定する必要があります(GitHub Pages の制限)。プライベートリポジトリで運用したい場合は GitHub Pro 以上が必要です。
向いているのは「コードで書ける人」「Git の履歴も含めて運用を見せたい人」「コスト0で独自ドメインまで対応したい人」です。逆に「コードを書かずに更新したい人」「半日〜1日でも作る時間が惜しい人」には、ややオーバースペックです。テンプレートのリポジトリをフォークすれば1日程度で公開可能ですが、Notion ほど即決ではありません。
STUDIO(ノーコードで高品質な見た目・日本発でドキュメント豊富)
「見た目で差別化したい」「デザインも作品の一部として見せたい」場合の有力候補が STUDIO です。日本発のノーコード Web 制作ツールで、ドラッグ&ドロップで自由度の高いレイアウトを組めるのが特徴です。
無料プラン(Free)でもサイト公開が可能で、無料の範囲内でも基本的なポートフォリオ運用には十分対応できます。ただし STUDIO のロゴ(バナー)が表示されます(STUDIO 料金プラン)。ポートフォリオであれば、ページ数・アイテム数の上限に引っかかることはまずなく、無料プランでも十分公開できます。
ロゴ表示を消したい・独自ドメインを使いたい場合は、有料の Starter プランへ移行します。Starter プランは年払いで月額換算980円から利用でき、独自ドメインの利用とバナー非表示が可能です(STUDIO 料金プラン)。月額千円弱で「見た目で勝負できるポートフォリオ」が手に入ると考えれば、案件1件取れれば余裕で回収できる投資です。
向いているのは「デザインにこだわりたい人」「STUDIO 自体の操作感を覚えるために半日〜1日かけてもよい人」「将来的に有料プランへの移行を許容できる人」です。逆に「コードで書きたい人」や「無料で完結させたい人」には、Notion や GitHub Pages のほうが合います。
Wix(テンプレ豊富・直感的・ただし独自性は出にくい)
Wix は世界中で使われているノーコード Web サイトビルダーで、テンプレートの豊富さと操作の直感性が魅力です。無料プランでもサイト公開は可能ですが、「アカウント名.wixsite.com/サイト名」のような Wix ドメインになり、サイト上部や下部に Wix の広告が表示されます(Wix 料金プラン)。
独自ドメインを使いたい・広告を消したい場合は、有料プランへ移行します。テンプレートを選んで写真とテキストを差し替えるだけで、それなりに見栄えのするサイトに仕上がるので、デザインに時間をかけずに公開したい人には選択肢になります(詳細な料金はWix 料金プランで最新情報を確認してください)。
ただし、エンジニア向けのテンプレートはそれほど多くなく、ビジネスサイト寄りのテンプレートを流用するケースが多くなります。結果として「他のフリーランスのサイトと似た見た目」になりがちで、差別化という観点では STUDIO や GitHub Pages に劣ります。
向いているのは「テンプレートをそのまま使ってでも、とにかく見た目のあるサイトをすぐに公開したい人」「Wix を以前使ったことがあり操作に慣れている人」です。エンジニアの差別化要素を出したい人には、優先順位は下がります。
WordPress(資産性・SEO強・ただし学習コストとサーバー費用がかかる)
WordPress は、長期的にブログ運用も含めて「自分のメディア」として育てたいフリーランスに向いた選択肢です。WordPress には2種類あり、ホスティング込みで使える「WordPress.com」と、自分でサーバーを契約して使う「WordPress.org(セルフホスト)」がありますが、ここではポートフォリオ用途で扱いやすい WordPress.com を前提に解説します。
WordPress.com の無料プランでもサイト公開は可能ですが、独自ドメインが使えず、サブドメインを使用することになります(WordPress.com 料金プラン)。独自ドメインと広告非表示を実現したい場合は、Personal プラン以上が必要です。Personal プランの詳細料金はWordPress.com 料金プランで確認できます。
カスタマイズ性は、テーマとプラグインの選択次第で大きく変わります。エンジニア向けのテーマも存在しますが、テーマ選定とプラグイン設定に半日〜1日かかることは見込んでおきましょう。SEO に強いプラグインが豊富で、メタタグ・サイトマップ・構造化データなどを比較的容易に設定できる点は WordPress の強みです。
向いているのは「ポートフォリオに加えて、技術ブログや学習記録も同じドメイン内で運用したい人」「中長期的に SEO で集客できるメディアを育てたい人」です。逆に「ポートフォリオだけあればよい人」には、ややオーバースペックで、学習コストとプラン費用のバランスが見合わないかもしれません。
状況別・あなたに合うツールはこれ

ここまで5ツールの特徴を見てきましたが、横並びで眺めても「結局どれにすればよいか」は決めにくいものです。本セクションでは、フリーランスエンジニアの典型的な状況パターンごとに「迷ったらこれ」を1つだけ推奨します。自分に近い状況のパターンを見つけて、その推奨ツールで作り始めましょう。
「とにかく最速で公開したい」→ Notion
エージェント面談や案件応募が迫っていて、「今週末中に何としても URL を出したい」状況であれば、迷わず Notion を選びましょう。Notion を日常的に使っているフリーランスなら、新しいツールを覚える時間がゼロで、1〜3時間あれば最低限のポートフォリオを公開できます。
具体的な進め方としては、「自己紹介」「スキル一覧」「プロジェクト一覧」「お問い合わせ・SNS リンク」の4ページをページ階層で組み、トップページに公開リンクを置くだけです。プロジェクト一覧はデータベースのギャラリービューで作ると見栄えがよくなります。独自ドメインや凝ったデザインは後回しでよいので、まずは公開して URL を共有できる状態を作ることを最優先にしましょう。
「コードを書けるしGitHubも活用したい」→ GitHub Pages
「ポートフォリオも自分のコードで作りたい」「Next.js や Astro で構築する経験そのものをアピールしたい」場合は、GitHub Pages が最適です。無料で独自ドメインも使え、広告表示もありません。サイト自体が GitHub 上で管理されるので、コミット履歴も含めて「コードが書ける人」のアピールになります。
進め方としては、お気に入りのテンプレートリポジトリをフォーク(または create-next-app 等でゼロから構築)し、自己紹介・プロジェクト一覧・スキル・連絡先のページを用意する流れです。半日〜1日程度の作業時間を確保できる人向けです。慣れたフレームワークで作るほうがスピードが出やすいので、普段使っているスタックを選びましょう。
「見た目で差別化したい・デザインも作品の一部にしたい」→ STUDIO
「他のエンジニアとは違う見た目で勝負したい」「デザインへの感度の高さもアピールしたい」場合は、STUDIO が向いています。ノーコードでありながら自由度の高いレイアウトが組めるため、テンプレ感の薄い独自のポートフォリオを作りやすいツールです。
無料プランで公開まで進めて、独自ドメインが欲しくなったタイミングで Starter プランへ移行する段階的な進め方が現実的です。月額1,000円弱の投資は、案件1件で十分回収できます。STUDIO は日本語のドキュメントが豊富なので、つまずいた時の自己解決もしやすい点も後押し材料です。
「将来ブログも書いて集客したい」→ WordPress
「ポートフォリオだけでなく、技術ブログや学習記録も同じドメイン内で発信していきたい」「3年・5年スパンで自分のメディアを育てたい」場合は、WordPress(WordPress.com)が選択肢になります。SEO の柔軟性とプラグインエコシステムは、他のツールでは代替が難しい強みです。
ただし、ポートフォリオ作成の最短ルートを求めているなら別ツールが優先です。WordPress を選ぶ場合は「ブログ運用を伴うメディア化」が目的であり、ポートフォリオはその一部だ、という位置づけになります。最初の構築に半日〜数日かかる前提で、腰を据えて取り組める時期に選ぶとよいでしょう。
パターン外の人向けの判断フロー
上記4パターンに当てはまらない場合は、以下の3つの質問に順番に答えてみてください。
- 無料で完結させたいか? Yes → GitHub Pages か Notion へ。No → STUDIO 有料か WordPress 有料へ。
- コードを書きながら作りたいか? Yes → GitHub Pages。No → Notion または STUDIO。
- 見た目の差別化をどこまで重視するか? 強く重視 → STUDIO。最低限でよい → Notion。
3つの質問で1つに絞れない場合は、最も時間がかからない選択肢を選びましょう。「迷う時間」自体が機会損失です。
ポートフォリオ公開後にやるべきこと
ツールを決めて公開できたら、それで終わりではありません。公開後に少しだけ手を入れることで、ポートフォリオは「案件獲得の武器」へと進化します。本セクションでは、公開後にやるべき3つのアクションを軽く触れておきます。
掲載すべき項目の最終チェック
ツール選定が終わったら、次は「何を載せるか」の最終チェックです。フリーランスエンジニアのポートフォリオには、自己紹介・スキル一覧・プロジェクト紹介・実績数値・お問い合わせ導線など、案件獲得につながる必須項目があります。ツールが決まったら、次は何を載せるかを確認しましょう。
掲載項目の詳細については、自社の別記事に詳しくまとめています。掲載すべき7つの必須項目の詳細を確認しながら、自分のサイトに抜けがないかチェックしてください。せっかく公開しても、必要項目が抜けていると案件問い合わせにつながりにくくなります。
ポートフォリオURLを活かす案件探しの導線
公開した URL は、複数の経路で活用していきましょう。SNS プロフィール(X・GitHub・LinkedIn など)に URL を載せる、エージェント担当者に共有する、Wantedly や複業向けプラットフォームのプロフィール欄に追加する、といった露出の積み重ねが案件獲得につながります。
フリーランス向けのプラットフォームは多数ありますが、自社が提供する Workee もその一つで、フリーランス向けに案件マッチングを提供しています。複数のプラットフォームを併用しつつ、自分のポートフォリオ URL を統一して掲載することで、どの経路から問い合わせが来ても同じ印象を与えられる状態を作るのがおすすめです。
更新の習慣化
ポートフォリオは「公開して終わり」ではなく、案件が完了するたびに追記していく運用が前提です。プロジェクトが終わるごとに、概要・期間・技術スタック・自分の役割・成果を1〜2段落で書き足す習慣をつけましょう。
更新の心理的ハードルを下げるコツは、「案件完了の振り返り」と「ポートフォリオ追記」をセットにしてしまうことです。完了直後は記憶も新しく、追記内容も書きやすい状態です。週末や月末にまとめて書こうとすると、結局先送りになってしまうので、案件1つ完了するたびにその週のうちに追記する、という運用に落とし込むのがおすすめです。
まとめ:迷う時間より、作り始める時間を
本記事では、フリーランスエンジニア向けに Notion・GitHub Pages・STUDIO・Wix・WordPress の5ツールを、無料/更新性/カスタマイズ性/GitHub連携/独自ドメイン・SEO の5つの基準で比較し、状況別の推奨ツールを提示しました。「最速で公開なら Notion」「コードで作りたいなら GitHub Pages」「見た目で差別化なら STUDIO」「ブログも含めたメディア化なら WordPress」が基本指針です。
ポートフォリオは、完璧なツールを選ぶことより、まず1つに絞って公開することが何倍も重要です。後からツールは乗り換えられますが、「公開されていない期間」に失った案件機会は取り戻せません。本記事で自分の状況に合うツールが見えた方は、今週末のスケジュールにポートフォリオ作成のブロックを確保してみてください。1日でも早く公開できれば、それだけ早く案件獲得のチャンスを拾い始められます。
迷い続ける選択肢と、決めて作り始める選択肢。あなたが選ぶべきは、当然後者です。



