2026年第22週(5月25日〜31日)のGitHub Trendingランキングをお届けします。今週は「AIエージェントにコードや知識をどう渡すか」をテーマにしたツール群が上位を席巻しました。コードベースをインタラクティブな知識グラフへ変換するツールが1・2位を占め、週間スター獲得数の合計が4万を超えるという異例の注目を集めています。
また、AnthropicとCursorがそれぞれ公式プラグインリポジトリを公開したことで、「AIコーディングエージェントのプラグインエコシステム」が急速に整備され始めた週でもありました。21リポジトリ中17件が新登場(NEW)という大量入れ替わりも起きており、エンジニアコミュニティの関心が目まぐるしく移り変わっていることを示しています。
各リポジトリの詳細は、スター数・使用言語とあわせてご確認ください。
ランキング
1位: Lum1104/Understand-Anything ⭐ +26,212 NEW
github.com/Lum1104/Understand-Anything | TypeScript | ★ 43,051 | Forks: 3,437
→ 深掘り記事: コード理解OSS「Understand-Anything」の仕組みと特徴|知識グラフで巨大コードを読み解く
任意のコードベースをインタラクティブな知識グラフへ変換するツールです。マルチエージェントパイプラインがプロジェクト全体をスキャンし、ファイル・関数・クラス・依存関係を抽出。アーキテクチャ層ごとに色分けされたウェブダッシュボードが起動し、ノードをクリックするとコードと平易な英語の解説が表示されます。グラフはJSON形式でコミットして共有できるため、チームの新メンバー受け入れやPRレビューにも活用できます。Claude Code・Codex・Cursor・Copilot・Gemini CLIとのネイティブ統合も備え、2026年5月にv2.5.0がリリースされました。「印象を与えるグラフより教えるグラフを」というコンセプトのもと、開発者だけでなくPM・デザイナーにもコードベースを理解させることを目指した設計が支持を集めています。
2位: colbymchenry/codegraph ⭐ +19,128
github.com/colbymchenry/codegraph | TypeScript | ★ 31,971 | Forks: 1,890
→ 深掘り記事: Claude Code のコード探索を加速するOSS「codegraph」の仕組みと特徴
AIエージェントが利用するコード知識グラフをあらかじめインデックス化することで、トークン消費とツール呼び出し回数を大幅に削減するローカル動作ツールです。tree-sitterでASTを解析し、シンボル・依存エッジ・ファイル情報をSQLite(FTS5)に格納してMCP経由でエージェントに提供します。7つの実世界コードベースを使ったベンチマークでは、平均35%のコスト削減・57%のトークン削減・71%のツール呼び出し削減という結果が示されており、大規模コードベースほど効果が高まります。19言語以上に対応し、OSネイティブのファイルウォッチャーで変更を自動検知して再インデックスします。前週から継続してランクインしており、AIコーディングエージェントの「前処理インフラ」として定着しつつあります。
3位: rohitg00/ai-engineering-from-scratch ⭐ +13,159 NEW
github.com/rohitg00/ai-engineering-from-scratch | Python | ★ 23,961 | Forks: 3,889
→ 深掘り記事: AIエンジニアリングを基礎から学ぶOSS「ai-engineering-from-scratch」の特徴
AIエンジニアリングの基礎から実践までを網羅するオープンソースカリキュラムです。20フェーズ・435レッスン・約320時間の学習内容をPython・TypeScript・Rust・Juliaの4言語で実装しながら学べます。「まず生の数学とPythonで自前実装し、次にフレームワークで同じことをやる」というアプローチが特徴で、概念の表面的な理解ではなく内部構造の把握を重視しています。Phase 15では長期エージェント・自己改善・2026年セーフティスタックを扱うなど、最新の動向にも対応しています。AIエンジニアリングへの入門者から、特定領域を体系的に学び直したいエンジニアまで幅広く活用できる構成です。
4位: anthropics/knowledge-work-plugins ⭐ +5,282 NEW
github.com/anthropics/knowledge-work-plugins | Python | ★ 17,779 | Forks: 2,086
2026年1月にAnthropicがオープンソース公開したリポジトリで、今週改めて注目を集めました。Claude Coworkというコラボレーションツール向けに社内で構築したナレッジワーカー用プラグインが収録されています。Productivity(タスク管理・ワークプレースメモリ)・Data(SQLクエリ・ビジュアライゼーション)・Engineering(スタンドアップ・インシデント対応)・Operations(ベンダー管理・コンプライアンス追跡)・Legalなど計11種類のプラグインが含まれます。プラグインはMarkdownファイルで記述されており、スキル・ルール・MCPサーバー定義を組み合わせた構成になっています。「Claudeにゴールを設定し、仕上がった成果物を受け取る」というCoworkのコンセプトを具体化したサンプル実装として、カスタムプラグイン開発の参考にもなります。
5位: harry0703/MoneyPrinterTurbo ⭐ +7,948 NEW
github.com/harry0703/MoneyPrinterTurbo | Python | ★ 66,785 | Forks: 9,652
→ 深掘り記事: MoneyPrinterTurboの仕組みと使い方—AI動画自動生成OSSを解説
トピックやキーワードを入力するだけで、AIが動画スクリプト・素材・字幕・BGMを自動生成し高画質ショート動画に仕上げるPythonツールです。OpenAI・Azure・DeepSeek・Google Geminiなど複数のAIモデルに対応しており、APIキーを持つモデルを自由に組み合わせられます。GPU不要でGoogle Colab上でも動作するほか、Windows向けのワンクリック起動パッケージも用意されています。MVC構造でAPIとWebインターフェースを両備しており、一括生成(複数動画を同時生成して最良を選択)にも対応します。中国発のプロジェクトで66k超のスターを持つ長寿プロジェクトですが、今週は7,948スターを新たに獲得し再び注目を集めています。
6位: presenton/presenton ⭐ +1,740 NEW
github.com/presenton/presenton | TypeScript | ★ 7,315 | Forks: 1,184
→ 深掘り記事: AIでプレゼンを自動生成するOSS「presenton」の仕組みと特徴
GammaやBeautiful AIのオープンソース代替として開発されたAIプレゼンテーション生成ツールです。すべての処理をローカル環境で実行するため、データをクラウドに送信せずに済みます。プロンプトまたはアップロードしたドキュメントからプレゼンテーションを生成し、PowerPoint(PPTX)とPDF形式で出力できます。DockerによるワンコマンドセットアップとElectronデスクトップアプリの2通りで起動でき、HTML+TailwindCSSによるカスタムテンプレート作成にも対応しています。既存のPowerPointファイルからテンプレートをAI生成する機能も備えており、社内テンプレートをそのまま引き継げる点が実務での採用しやすさにつながっています。
7位: hardikpandya/stop-slop ⭐ +2,486 NEW
github.com/hardikpandya/stop-slop | ★ 6,482 | Forks: 471
→ 深掘り記事: AIっぽい文章を消すOSS「stop-slop」の仕組みと特徴
AIが生成する文章に頻出する「陳腐なフレーズや構造的クリシェ」を検出・除去するためのClaude Codeスキルファイルです。喉払い系の書き出し(「In today's rapidly evolving landscape...」など)、強調のための副詞、ビジネス用語、二項対立の構文、劇的な断片化など、AI生成文に特有のパターンをリストアップし、それらを避けるよう指示します。SKILL.md(コア指示)とreferences/ディレクトリ(フレーズ集・構造集・before/after変換例)で構成されており、Claude Code・Claude Projects・APIのシステムプロンプトとして利用できます。コードではなくMarkdownで記述されたスキルファイルでありながら2,486スターを獲得した点に、「AI文章品質の改善」というニーズの大きさが表れています。
8位: ruvnet/RuView ⭐ +4,690 ↓
github.com/ruvnet/RuView | Rust | ★ 67,504 | Forks: 8,948
→ 深掘り記事: WiFiとESP32でカメラなし人物検知「RuView」の仕組みと使い方
市販のWiFiアダプターから得られるCSI(チャネル状態情報)を解析し、カメラ映像を一切使わずに人物の在否・姿勢推定・バイタルサイン(呼吸・心拍数の傾向)をリアルタイムで検出するシステムです。約9ドルのESP32マイコンでCSIを取得し、8KBの4ビット量子化モデルでRaspberry Pi上での推論を実現します。コアシグナル処理チェーンはRustで実装されており、Pythonパイプライン比で約810倍の高速化を達成しています。Claude CodeプラグインでESP32のセットアップからモデル訓練・CLIまでを一括操作できる点が実用性を高めています。前週の7位から8位へ1つ順位を下げましたが、依然として高い注目を維持しています。
9位: mukul975/Anthropic-Cybersecurity-Skills ⭐ +4,904 NEW
github.com/mukul975/Anthropic-Cybersecurity-Skills | Python | ★ 11,607 | Forks: 1,301
→ 深掘り記事: AIエージェント向けセキュリティスキル集「Anthropic-Cybersecurity-Skills」とは
AIエージェント向けに構造化された754件のサイバーセキュリティスキルを提供するリポジトリです。26のセキュリティドメインを網羅し、MITRE ATT&CK・NIST CSF 2.0・MITRE ATLAS・D3FEND・NIST AI RMFという5つの主要フレームワークにすべてのスキルがマッピングされています。agentskills.ioオープン標準に準拠したYAMLフロントマター付きMarkdown形式で記述されており、Claude Code・GitHub Copilot・Codex CLI・Cursor・Gemini CLIなど20以上のプラットフォームで利用できます。2026年2月に施行されたコロラド州AI法でNIST AI RMFへの準拠が法的セーフハーバーとなることから、AIを活用したセキュリティ対応の標準化ツールとしても注目されています。
10位: cursor/plugins ⭐ +629 NEW
github.com/cursor/plugins | TypeScript | ★ 1,114 | Forks: 103
Cursorが公式に管理するプラグイン仕様とオフィシャルプラグインのリポジトリです。各プラグインはリポジトリルート直下の独立したディレクトリに配置され、.cursor-plugin/plugin.jsonマニフェストを持ちます。プラグインはエージェントスキル(SKILL.md)・Cursorルール(.mdcファイル)・MCPサーバー定義(mcp.json)の組み合わせで構成されます。Anthropicの knowledge-work-plugins(4位)や claude-plugins-official(12位)と同週にランクインしたことで、主要AIコーディングツールがそれぞれ公式プラグインエコシステムを整備している構図が鮮明になりました。2026年5月28日に更新されたばかりの最新リポジトリです。
11位: HKUDS/ViMax ⭐ +1,636 ↑
github.com/HKUDS/ViMax | Python | ★ 8,109 | Forks: 1,256
→ 深掘り記事: マルチエージェントで長尺AI動画を生成するOSS「ViMax」が選ばれる理由
香港大学データインテリジェンス研究室が開発したエンドツーエンドの動画生成フレームワークです。「監督・脚本家・プロデューサー・映像生成AI」の役割をひとつのシステムが担います。RAGベースの長編スクリプト設計エンジンが長文のストーリーをマルチシーン脚本に自動分割し、ショットレベルの絵コンテ設計とマルチカメラ撮影シミュレーションでキャラクターとシーンの一貫性を保ちながら映像を生成します。前週の13位から11位へ2ランク上昇しています。
12位: anthropics/claude-plugins-official ⭐ +6,953 NEW
github.com/anthropics/claude-plugins-official | Python | ★ 28,454 | Forks: 3,030
AnthropicがClaude Code向けに厳選した高品質プラグインの公式ディレクトリです。2026年5月23日に公式発表され、/plugin install {plugin-name}@claude-plugins-official コマンドでClaude Codeから直接インストールできます。Anthropic内部で開発されたファーストパーティプラグインと、パートナー企業・コミュニティのサードパーティプラグインの2セクションで構成されます。品質基準を満たしたプラグインのみを掲載する検証済みディレクトリとして機能することで、エコシステムの信頼性向上を図っています。同週に knowledge-work-plugins(4位)と cursor/plugins(10位)もランクインしており、プラグインエコシステムが一斉に加速した週となりました。
13位: can1357/oh-my-pi ⭐ +2,496 NEW
github.com/can1357/oh-my-pi | TypeScript | ★ 8,276 | Forks: 668
ターミナルで動作するAIコーディングエージェントで、Mario Zechner作の「Pi」プロジェクトをフォーク・拡張したものです。TypeScript(Bunランタイム)とRustで実装されています。特徴的な「ハッシュアンカー編集(Hashline)」は、LLMがコンテンツアンカーで変更箇所を指定することで、大量の差分テキスト出力を削減しホワイトスペースの違いや古いコンテキストによる編集失敗を抑制する仕組みです。LSP統合によるセマンティックなファイルリネームや、DAPデバッガ連携(プロセス一時停止・スタックフレーム・ローカル変数の参照)も備えており、Claude Code・GPT・Geminiなど50以上のモデルプロバイダーに対応しています。
14位: dograh-hq/dograh ⭐ +1,062 NEW
github.com/dograh-hq/dograh | Python | ★ 3,582 | Forks: 756
VapiやRetellのセルフホスト型オープンソース代替として開発された音声AIプラットフォームです。YCアルムナイが立ち上げ、BSD 2-Clauseライセンスで公開されています。Pipecatエンジンを基盤にBYOK(Bring Your Own Key)に対応しており、LLM・STT・TTSのコンポーネントを自分のAPIキーで置き換えられます。ノーコードのビジュアルワークフロービルダーでインバウンド/アウトバウンドコールのフローを設計し、Twilio・Vonageなどのテレフォニーサービスと統合できます。OpenAI Realtimeモデルへの対応によって超低遅延の音声会話も実現しており、音声エージェントの自社構築・運用を本格的に検討する企業の選択肢として浮上しています。
15位: Leonxlnx/taste-skill ⭐ +7,268 NEW
github.com/Leonxlnx/taste-skill | Shell | ★ 26,664 | Forks: 1,994
→ 深掘り記事: AI生成UIの量産化を防ぐ「Taste Skill」が選ばれる理由
AIが生成するUIやフロントエンドの品質を「良い味」に引き上げるためのポータブルエージェントスキルです。レイアウト・タイポグラフィ・モーション・余白に関する具体的な指針を持ち、ボイラープレートのような凡庸なUIを生成しないようエージェントを誘導します。参照ボード用の画像生成スキル(web・mobile・ブランドキット向け)も含まれており、ChatGPT Images等で生成したビジュアルをCodex・Cursor・Claude Codeに渡す際の橋渡しとして活用できます。v1(安定版)とv2(実験的)の2バージョンが提供されており、すべての主要AIコーディングエージェントとフレームワークに対応しています。7,268スターという今週の大幅な獲得数は、AI生成UIの品質改善への関心の高まりを示しています。
16位: Imbad0202/academic-research-skills ⭐ +5,513 ↓
github.com/Imbad0202/academic-research-skills | Python | ★ 23,427 | Forks: 1,955
→ 深掘り記事: 論文執筆にacademic-research-skillsが選ばれる理由
Claude Codeを活用した学術研究の全工程(調査→執筆→レビュー→修正→最終化)をカバーするスキルスイートです。「AIをパイロットではなく副操縦士として使う」という設計思想のもと、参考文献の検索・引用フォーマット整形・データ整合性の検証などの補助作業をAIが担い、研究者が問いの設定・手法の選択・データ解釈といった本質的な判断に集中できるよう配慮されています。academic-paper・academic-paper-reviewer・academic-pipeline・deep-researchの4スキルで構成され、/plugin marketplace add コマンドでインストールできます。前週の3位から16位へと大きく順位を下げましたが、絶対的なスター数は増加しており継続的に活用されています。
17位: microsoft/agent-governance-toolkit ⭐ +1,375 NEW
github.com/microsoft/agent-governance-toolkit | Python | ★ 3,198 | Forks: 478
自律AIエージェントのランタイムセキュリティガバナンスを実現するMicrosoft製のオープンソースツールキットです。2026年4月にMicrosoftオープンソースブログで正式発表され、OWASP Agentic Top 10(2025年12月公開)の全10リスクに対応しています。Agent OS(ポリシーエンジン)・Agent Mesh(エージェント間トラストメッシュ)・Agent Runtime(4特権リングによる実行サンドボックス)・Agent SRE(キルスイッチとSLOモニタリング)などで構成されます。LangChain・CrewAI・Google ADK・Microsoft Agent Frameworkなどのフレームワークに依存せず導入でき、既存エージェントシステムへの段階的な組み込みが可能です。自律エージェントの本番運用を進める組織にとって、セキュリティ対策の基準点として機能するプロジェクトです。
18位: rmyndharis/OpenWA ⭐ +1,605 NEW
github.com/rmyndharis/OpenWA | TypeScript | ★ 6,884 | Forks: 1,418
完全無料・MITライセンスのセルフホスト型WhatsApp APIゲートウェイです。データベース(SQLite/PostgreSQL)・ストレージ(ローカル/S3)・キャッシュ(メモリ/Redis)をプラグインアーキテクチャで切り替えられ、インフラ要件に合わせた柔軟な構成が可能です。REST API・マルチセッション・リアルタイムWebhook・Web管理ダッシュボード・Swagger Docsを標準で備えており、テキスト・画像・動画・ドキュメント・リアクションなど主要メッセージタイプに対応しています。docker compose up -d ですぐに起動でき、ベンダーロックインを避けてWhatsApp連携を自社で完結させたい開発チームに向けた設計です。
19位: p-e-w/heretic ⭐ +1,157 NEW
github.com/p-e-w/heretic | Python | ★ 22,304 | Forks: 2,371
→ 深掘り記事: ローカルLLMの脱検閲にhereticが選ばれる理由|競合OSSとの違い
transformer系言語モデルの安全アライメント(いわゆる「検閲」)を後処理なしで自動的に除去するPythonツールです。方向アブレーション(directional ablation)の高度な実装に、Optunaが提供するTPEベースのパラメータオプティマイザを組み合わせることで完全自動化を実現しています。拒否回数の最小化とオリジナルモデルとのKLダイバージェンス最小化を同時に最適化することで、除検閲後もモデルの性能をできる限り保持する仕組みになっています。密なモデル・一部のMoEアーキテクチャ・Qwen3.5などのハイブリッドモデルに対応しており、transformer内部の知識なしにコマンドライン操作だけで利用できます。AI安全性研究やモデル評価の文脈でも参照されています。
20位: Chachamaru127/claude-code-harness ⭐ +907 NEW
github.com/Chachamaru127/claude-code-harness | Shell | ★ 2,126 | Forks: 218
→ 深掘り記事: Claude Codeを Plan→Work→Review で自律運用するOSS「claude-code-harness」の仕組みと特徴
Claude CodeのPlan→Work→Reviewサイクルを標準化・繰り返し可能なプロセスに変えるフレームワークです。/harness-plan(spec.md・Plans.mdの作成)・/harness-work(TDDによる実装)・/harness-review(実装から独立したレビュー)の3コマンドで構成されています。プロファイル層・ワークフロー層・スキル層(30以上のSKILL.mdファイル)という3層アーキテクチャを採用しており、プロジェクト固有の設定とワークフロー定義を分離して管理できます。「計画がチャット履歴に埋もれる」「テストが後回しになる」「レビューが遅すぎる」というClaude Codeの典型的な課題を、構造化されたハーネスで解決しようとするアプローチが注目されています。
21位: BenedictKing/ccx ⭐ +983 NEW
github.com/BenedictKing/ccx | Go | ★ 2,360 | Forks: 174
→ 深掘り記事: Claude/Codex/Gemini API統合OSS「ccx」の仕組みと特徴
Claude・OpenAI Chat・Codex Responses・Geminiの各APIを統一エンドポイントで扱えるGo製のAI APIプロキシゲートウェイです。チャンネルオーケストレーション・フェイルオーバー・マルチキー管理・モデルルーティングを内蔵しており、Web管理コンソールからチャンネルの追加・削除とモニタリングが行えます。シングルポートデプロイに対応し、Docker Composeで手軽に起動できます。旧名は claude-proxy でしたが、複数のAIプロバイダーに対応したことを機にCCXに改称しています。複数のAIプロバイダーを切り替えながら使いたい開発チームや、社内のAPIアクセスを一元管理したい場合に活用されています。
今週のトレンド傾向
AIエージェントのプラグインエコシステム元年
今週の最大の特徴は、Anthropic・Cursorという主要AIコーディングツールが同時にプラグインエコシステムを強化・公式化したことです。Anthropicは knowledge-work-plugins(4位)・claude-plugins-official(12位)という2つのリポジトリを公開し、Cursorも公式プラグイン仕様を整備(10位)しました。さらに前週2位の codegraph も引き続きランクインしており、AIエージェントに「事前知識をどう与えるか」という課題へのアプローチが多様化・体系化されつつあります。
コードベースの知識グラフ化競争
1位の Understand-Anything と2位の codegraph は、異なるアプローチで同じ課題に取り組んでいます。Understand-Anythingは「可視化と探索のしやすさ」を重視したインタラクティブグラフ、codegraghは「トークン削減と高速応答」を重視した軽量SQLiteベースのインデックスと、用途によって使い分けできる選択肢が揃いました。
AIが生成する「凡庸さ」への反応
7位の stop-slop と15位の taste-skill は、同じ問題意識から生まれた対照的なプロジェクトです。stop-slopは「AIらしい陳腐な文章表現」を除去するスキルファイル、taste-skillは「AIが生成するボイラープレートなUI」を洗練させるスキルファイルで、どちらもAI生成物の品質向上というニーズに応えています。技術的な機能だけでなく「出力の質」への関心が高まっていることを示す動きです。
AIエージェントのガバナンスとセキュリティ
17位の microsoft/agent-governance-toolkit は、自律エージェントが本番環境に展開され始めたことへの応答です。OWASP Agentic Top 10への全対応というアプローチは、セキュリティコミュニティがAIエージェント固有のリスクを体系化し始めたことを示しており、AIエージェントの実用化フェーズへの移行を象徴しています。
新登場の多さ
今週は21リポジトリ中17件がNEWで、先週から継続しているのはcodegraph(2位)・RuView(8位)・academic-research-skills(16位→8位前後から移動)の3件のみでした。前週トップだったプロジェクト群が大幅に入れ替わっており、GitHubトレンドのサイクルの速さを改めて示す週となりました。
まとめ
2026年第22週は、AIエージェントの「能力拡張」と「品質保証」の両面が同時に動いた週でした。知識グラフによるコード理解の高度化、公式プラグインエコシステムの整備、そして出力品質の改善や本番運用のガバナンスといったテーマが一斉にトレンド入りした背景には、AIコーディングエージェントが「試してみるもの」から「日常的に使うもの」へと移行してきたことがあります。
学習リソースとしては ai-engineering-from-scratch(3位)が320時間超のカリキュラムを無料で提供しており、AIエンジニアリングへの入門に活用できます。また dograh(14位)・OpenWA(18位)・ccx(21位)のように、既存のサービスや中央集権的なAPIをセルフホストで代替するオープンソース代替製品の充実も続いており、インフラのオープン化という潮流も継続しています。



