アジャイル開発で費用対効果を最大化しROIを早期化するWebシステム発注方法とは?
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本記事では、システム開発を外部に発注する企業担当者が直面しがちな「納期遅延」「品質トラブル」「コスト不透明」という3つの大きなリスクを整理し、それらを解消する開発手法として注目されるアジャイル開発の仕組みと具体的メリットをわかりやすく解説します。
アジャイル開発の基本概念や代表的フレームワークであるスクラム、カンバン、XP を非技術者にも理解しやすい言葉で紹介したうえで、短期リリースによる投資効果の早期化や要件変更への柔軟対応、定期レビューによるプロジェクト透明性の向上といった「3つの安心感」を明示します。さらに、従来のウォーターフォールやRAD と比較しながらアジャイルがもたらすコスト抑制効果を示し、導入フローや実例、発注者からのよくある質問まで網羅。最後に、無料PoC 体験や資料ダウンロードへの導線を設け、安心・効果的に発注を進めるための判断材料を提供します。
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目次
システム開発の発注前に押さえるべき3大課題
Webシステム開発では、要件定義からリリースまでのプロセスにおいて多くの不確定要素が存在します。
まず、納期遅延リスクですが、開発途中での要件変更や後戻り作業が発生すると当初のスケジュールに大幅なずれが生じ、最悪の場合はリリース自体が延びる可能性もあります。次に、品質トラブルの影響です。仕様漏れや技術的な問題により、リリース後の不具合対応に追われると、追加でかかるコストが増大し、ブランドイメージにも悪影響を及ぼします。最後に、コストの見えにくさですが、開発進行中の工数管理や要件追加による予算超過は、発注者にとって大きなストレスとなり、ROI(投資対効果)の算出も難しくなります。
これらの課題を解決するには、柔軟性と透明性を兼ね備えたアジャイル開発が最適です。次節からは、アジャイル開発 システム開発の基本概念と特徴を詳しく見ていきましょう。
アジャイル開発とは?-非技術者にもわかる基本概念

アジャイル開発とは、Webシステム開発において「小さく計画→実行→確認→調整」のサイクルを高速で回し、段階的にシステムを完成させていく手法です。従来のウォーターフォール型開発が一度に全工程を固めたうえで一括納品するのに対し、アジャイル開発では数週間単位で動く成果物を提供しながら要件変更に柔軟に対応できるのが特徴です。
アジャイル開発の定義
アジャイルソフトウェア開発宣言(Agile Manifesto)では、プロセスやツールよりも人と対話を重視し、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを優先するとしています。計画に従うことよりも変化への対応を重視することで、発注側と開発側が協働しやすい環境を実現します。
アジャイル宣言の4つの価値観
アジャイル開発の根幹となる価値観は以下の通りです。
- 個人と対話:プロセスやツールよりもチーム内外のコミュニケーションを重視します。
- 動くソフトウェア:ドキュメント作成よりも実際に動作する成果物を優先して提供します。
- 顧客との協調:契約条件の履行よりも発注者との協力関係を重視し、仕様調整をスムーズに行います。
- 変化への対応:事前に定めた計画にこだわらず、ビジネスや市場の変化に柔軟に適応します。
代表的フレームワークと特徴
アジャイル開発を実践するための主なフレームワークには、以下のものがあります。
- スクラム(SCRUM)
スプリントと呼ばれる2〜4週間の期間で計画からレビューまで一連の工程を実施し、必ず動作する機能を納品します。スプリント終了時に次Sprintの優先順位を決定し、短期間で継続的に価値を届けられます。
- カンバン(Kanban)
タスクを「To Do」「Doing」「Done」のボードで可視化し、同時進行の作業数(WIP)を制限することでボトルネックを防ぎます。リリース頻度を固定せずに継続的なデリバリーを実現したい場合に適しています。
- XP(エクストリーム・プログラミング)
テスト駆動開発(TDD)とペアプログラミング、継続的インテグレーションを核とし、品質を担保しつつ頻繁なリリースを行うプラクティスです。特に品質重視のプロジェクトに向いています。
アジャイル開発が叶える「3つの安心」

アジャイル開発を採用することで得られる最も大きなメリットの一つが、短期間でリリース可能な成果物を繰り返し提供できる点です。具体的には、1〜2週間という短いサイクルごとに動作する機能を納品し、実際のユーザーに触れてもらうことで、開発初期段階から投資対効果(ROI)を早期に把握できます。従来のシステム開発であれば、最終リリースまでROIを評価できないことが多く、追加開発や修正が必要になっても、見積もりや意思決定が遅れがちでした。しかしアジャイル開発では、PoC(概念実証)フェーズを短期に設定し、段階的に投資判断を行うことで、無駄なコストを削減しながら確実に成果を積み上げることが可能になります。
さらに、ビジネス環境や要件の変化に即応できる柔軟性こそが、アジャイル開発ならではの強みです。市況や社内の優先順位が変わった場合でも、次のスプリント計画時に新たな要求をスムーズに取り込み、開発計画を見直せる体制が整っています。このプロセスにより、機会損失を防ぎつつ、最適な機能をタイムリーにリリースできるため、市場競争力の維持・向上につながります。
最後に、アジャイル開発はプロジェクトの透明性を飛躍的に高め、ステークホルダーの安心感を醸成します。毎日の短いスタンドアップミーティングで進捗と課題を共有し、定期的なレビュー会議では実際に動作する成果物を確認しながらフィードバックを行うため、発注者は常に現在のステータスを把握できます。これにより、納期や品質への不安が解消され、コミュニケーションのロスを最小化しながら、スムーズな意思決定が可能になります。
アジャイル開発のメリット/デメリット
アジャイル開発を導入する際、発注者は主にコスト管理、納期見通し、情報共有の三つの観点からプロジェクトを評価することが重要です。
まずコスト管理についてですが、アジャイル開発ではスプリントと呼ばれる短期間の開発サイクルごとに見積もりと請求を分割します。この仕組みによって、予算消化の状況をリアルタイムで把握できるため、予算オーバーのリスクを早期に察知し、必要に応じた調整を行うことが可能です。ただし、要件追加や優先度変更が頻繁に発生すると、都度見積もりと承認のプロセスを経る必要があり、発注者側の意思決定負荷が増大する点に留意しなければなりません。
次に納期見通しですが、アジャイル開発では一般的に1〜2週間という短いサイクルで機能を納品し、定期的なレビューを行います。この繰り返しにより、ひとつのスプリントで問題が生じても、次のスプリントで優先順位を見直すことでプロジェクト全体の遅延を最小限に抑えることができます。一方、短期間で正確な計画を立て続ける必要があるため、スプリントプランニングの精度と実績差異のモニタリング体制を整備することが成功の鍵となります。
情報共有の観点では、毎日のスタンドアップミーティングやスプリントレビューを通じて、プロジェクトの進捗や課題を開発チームと発注者がリアルタイムに共有します。これにより、認識齟齬やコミュニケーションロスを大幅に減らすことが可能ですが、会議の頻度が増えることで参加者の負荷が高まるという課題もあります。会議の時間を厳守し、議題や参加者を予め定めるなど、効率的な運営ルールの策定が求められます。
以下の表は、これら三つの観点についてアジャイル開発が発注者にもたらすメリットと注意点をまとめたものです。表を参考に、自社に適した運用ルールや契約条件を検討してください。
観点 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
コスト管理 | スプリント単位で予算消化を見える化し、予算超過を早期発見可能 | 要件追加時の見積もり・承認プロセスが増え、対応負荷が高まる |
納期見通し | 短期納品と定期レビューにより大幅遅延を回避 | スプリントごとの計画精度を高め、実績をモニタリングする必要がある |
情報共有 | 必要に応じたミーティングとレビューで透明性を確保 | 会議参加者の数と時間を適切に管理しないと負荷増加を招く |
アジャイル開発のメリットを最大化するには、契約段階でスプリント毎の会議参加範囲や頻度を明確化し、要件追加のフローと予算調整プロセスを詳細に定めることが重要です。
アジャイル開発と従来の開発手法の違い:ウォーターフォール/RAD比較

従来のウォーターフォール型開発やRAD(Rapid Application Development)は、要件定義、設計、実装、テスト、リリースという工程を順に進める手法です。一度工程を完了すると次のフェーズに進み、前の段階に戻るには大規模な手戻り作業が必要となるため、要件変更のたびにコストとスケジュールに大きな影響が生じます。
一方、アジャイル開発では数週間のイテレーション単位で計画と実装、レビューを繰り返します。そのため、要件変更が必要になった場合でも次のイテレーション計画時に優先度を見直せる仕組みがあり、プロジェクト全体の柔軟性が格段に向上します。これにより、手戻りのコストを分散しながらも品質を確保し、短期間でのリリースサイクルを維持できます。
下表は、要件変更対応、リリース頻度、プロジェクト透明性の観点で、ウォーターフォール型とアジャイル開発(スクラム)を比較したものです。
比較観点 | ウォーターフォール型/RAD | アジャイル開発(スクラム) |
---|---|---|
要件変更対応 | フェーズ切り替え時に再見積もり・再設計が必要 | 次イテレーションで優先度を見直し、迅速に反映 |
リリース頻度 | プロジェクト末期の一度きり | 1〜2週間ごとに動く成果物を継続的にリリース |
プロジェクト透明性 | ドキュメント中心で進捗が見えづらい | スプリントレビューやデイリースクラムで常に最新状況を共有 |
これらの違いから、ウォーターフォール型では変更時の手戻りコストが集中しやすいのに対し、アジャイル開発ではコストを小刻みに分散できるため、長期的に見た開発コストの最適化と品質の維持が実現しやすくなります。
ビジネス目線でわかる!導入フローとポイント
Webシステムにアジャイル開発を導入する際には、フェーズ設計から役割分担、品質担保までを包括的に設計する必要があります。ここでは、全体の流れと各フェーズで発注者が押さえるべきポイントを順を追って解説します。
要件定義フェーズの進め方
プロジェクト開始時のキックオフミーティングでは、経営層やプロジェクトメンバーを交え、システムのビジョンやKPI、想定するユーザー体験を詳細に議論します。この場で発注者はゴールやスコープを明確にし、優先度の高い機能を洗い出します。
続いて、各機能に対して必要な工数や成果物イメージを提示し、イテレーション(スプリント)単位で納品可能な範囲を設計します。この成果をもとに、成果物と工数を組み合わせたフェーズ単位の契約モデルを構築し、発注者とベンダー間でコスト透明性を確保します。
イテレーション(スプリント)の仕組み
設定された1〜2週間のサイクルでは、期間開始時にプランニングミーティングを行い、チーム全員でそのサイクルに取り組むタスクを選定します。期間中は日次のスタンドアップミーティングを実施し、進捗と課題を共有します。サイクル末にはレビュー会議で成果物を実際に動かしながらデモンストレーションを行い、次スプリントでの優先順位を合意します。同時にレトロスペクティブを行い、改善点を洗い出してプロセス全体の品質向上につなげます。
ガバナンスと役割分担
発注者側にはプロダクトオーナーを一名任命することを推奨します。プロダクトオーナーは機能の優先度を決定し、ビジネス要件の変化に応じてイテレーション計画を更新する責任を担います。システム開発会社側ではスクラムマスターがチームのプロセス運営を支援し、開発チームが集中して作業できる環境を整えます。さらに、開発チームはデベロッパーとテスターが緊密に連携し、品質に関する課題を早期に発見・解決できる体制を確立します。
コスト管理と請求フロー
アジャイル開発では、イテレーションごとに見積もりを行い、完了後に請求を行うモデルが基本です。発注者は請求時に完了した機能のリストと成果物を確認し、承認後に支払いを行います。追加要件が発生する場合は、要件変更をチケット化し、必要な工数を再評価したうえで発注者の承認を得てから開発を開始します。このプロセスにより、コスト超過のリスクを抑制しながら、必要に応じた調整が可能になります。
品質担保と検収の進め方
品質担保の第一歩はDefinition of Done(DoD)の策定です。DoDにはコードレビューや単体テスト、自動テストの成功基準を含め、何をもって「完了」とみなすかを明確に定義します。開発中は継続的インテグレーション(CI)ツールを用いて自動テストを実行し、その結果を発注者にレポートします。レビュー会議では自動テストレポートを参照しながら品質状況を確認し、必要に応じて改善策を講じることで高い品質を維持します。
発注前に知るべきアジャイル開発の実例

事例A:大手ECサイトのリリース高速化による売上機会拡大
大手ECサイトのA社は、従来は半年に一度の大型リリースを行っていましたが、競合他社との激しい市場競争の中で新機能の提供が遅れ、機会損失が顕在化していました。
アジャイル開発の導入にあたり、A社はまず2週間のスプリントで基幹カート機能のPoCを実施し、その成果を経営層に提示。これが好評を得たことから、月次リリース体制に移行しました。移行後は、新規キャンペーン機能やUI改善を各スプリントごとに展開し、リリース速度が従来の2倍に向上。
その結果、リリース直後の購買率が平均15%向上し、年間で約2億円の売上増に貢献しました。
事例B:社内基幹システム刷新で工数30%削減
製造業のB社は、老朽化した社内基幹システムを刷新するプロジェクトを計画しましたが、要件変更が頻繁に発生し、ウォーターフォール型で進めた場合のコスト膨張が懸念材料となっていました。
そこで、B社はスクラム開発を採用し、3週間を1スプリントとするサイクルを設定。各スプリントで要件検証と優先度見直しを行いながら進行させ、開発開始から最初の2スプリントで主要機能のPoCを完了しました。この段階で発注側とベンダー側の認識齟齬を早期に解消できたため、後続スプリントでは不要機能の開発を回避。
結果的に総工数を約30%削減し、想定予算内でのプロジェクト完了を実現しました。
アジャイル開発に関するよくある質問
Q1. アジャイル開発の予算目安は?
アジャイル開発を初めて導入する場合、まずは2〜4週間程度のPoC(概念実証)フェーズを設けることを推奨します。この段階で得られたフィードバックを踏まえて、要件数と開発サイクル数、1サイクルあたりの平均工数から本開発の予算を概算します。具体的には、要件数×スプリント数×平均工数×時間単価で算出すると精度が高まります。
Q2. 社内リソースの巻き込み方は?
アジャイル開発では、発注者側にプロダクトオーナー(PO)を1名選任し、ビジネス要件や優先順位の最終意思決定を担ってもらいます。そのほかの関係者は、週次のスプリントレビューや必要に応じたスプリントプランニングに参加する形で情報共有を行えば、最小限の負荷で効果的にプロジェクトに関与できます。
Q3. アジャイルとウォーターフォールのハイブリッド運用は可能?
基幹システムのような大規模で要件が安定しやすい部分はウォーターフォール型で開発し、新規機能や追加機能はアジャイル開発で対応するといったハイブリッド運用は多くの企業で実績があります。この方式により、安定性と俊敏性を両立しつつ、リスクを分散させることが可能です。
Q4. アジャイル開発のKPIは何を設定すべき?
代表的なKPIとしては、ベロシティ(スプリントあたり完成したストーリーポイント数)、リードタイム(要求からリリースまでの期間)、リリース頻度、顧客満足度(CSAT)などがあります。発注者はビジネスゴールに合わせ、ROIやユーザーエンゲージメントを重視したKPIも併せて設定すると効果的です。
Q5. リモートチームでもアジャイルは機能する?
リモート環境下でも、オンラインボードツールやチャット、ビデオ会議を活用すればスタンドアップやレビューは問題なく実施できます。ただし、コミュニケーションに遅延が生じやすいため、定例会議の時間を短縮し、ドキュメントやボードを常に最新化する運用ルールを徹底することが重要です。
アジャイル開発を用いた安心・効果的な発注に向けて
本記事では、アジャイル開発が発注者にもたらすメリットと導入手順、実際の事例を発信してきました。最後に、発注担当者が安心して導入を進めるためのキーポイントを振り返ります。
まず、アジャイル開発の最大の魅力は短期リリースを繰り返すことでROIを早期に把握できる点です。1〜2週間ごとのスプリントで動く機能を提供し、ユーザーや社内からのフィードバックを即座に取り入れることで、投資対効果を確実に高められます。
次に、変化対応力の強化です。市場や要件が変わるたびに大規模な手戻りを起こすことなく、イテレーション計画を更新することでタイムリーに機能をリリースし、市場競争力を維持できます。
さらに、プロジェクトの透明性向上はステークホルダーの安心感を高めます。日次のスタンドアップと定期レビューを通じて開発状況を共有し、進捗や課題を見える化することで、連絡ミスや認識齟齬を防ぎます。
最後に、アジャイル開発導入を検討する発注者向けに、まずは短期のPoCフェーズを体験してみることをおすすめします。実際のプロジェクトでスプリントを回しながら得られる効果を体感し、最適な開発体制を構築していきましょう。
発注担当者の皆さまが「失敗しないWebシステム開発」を実現できるよう、本ガイドがお役に立てば幸いです。
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秋霜堂株式会社の強み

Webシステム開発会社をお探しの方は、ぜひ秋霜堂にお任せください。秋霜堂では、目的に応じたエンジニアチームの編成とアジャイル開発を軸に、密なコミュニケーションと高い技術力でビジネスの成果に直結する開発を実現しています。
強み①専属チームによるアジャイル開発とスピード対応
秋霜堂では、プロジェクトの目的に応じて専属のエンジニアチームを編成し、1〜2週間単位のサイクルで進めるアジャイル開発を採用しています。仕様のすり合わせや機能追加を段階的に行うため、初期の認識ズレや後工程での修正を最小限に抑えながらスピーディーに開発を進めることが可能です。
また、営業とエンジニアが分かれていないため、初回の打ち合わせから技術的な相談・判断までをその場で対応できます。費用や納期、仕様変更に関する調整も即時対応できるため、進行の柔軟性が高く、プロジェクトの効率化とスピードアップにつながります。
強み②ビジネス目線のヒアリングと柔軟な提案力
秋霜堂は、技術ではなく「ビジネス成果」を起点にした提案を行う開発パートナーです。多くの開発会社が機能要件ベースでの提案にとどまる中、秋霜堂は「なぜその機能が必要か」「どのようにビジネスに貢献するか」という視点から要件を検討します。
クライアントの事業目標や業務フローを深くヒアリングし、本質的な課題の洗い出しから最適な開発方針の策定までをサポートします。ヒアリングから初期提案、簡易見積もりまでは無料で対応しており、費用対効果を踏まえたスモールスタートの提案も可能です。
強み③一気通貫の開発体制と高いコストパフォーマンス
秋霜堂では、要件定義から設計・開発、運用・保守に至るまで、すべての工程を一社で完結できる体制を構築しています。
外部委託を極力排除し、工程ごとに必要なスキルを持つメンバーのアサインにより、進行のスムーズさと品質の安定性の両立が可能です。連絡ミスや工程の分断による工数の増加を避け、コストパフォーマンスの高い開発を実現します。
契約形態は準委任契約を基本としており、仕様変更にも柔軟に対応可能です。開発の途中で仕様が変わった場合でも再見積もりなしでスケジュール調整によって対応できるため、運用後の追加対応や改善にも無駄なコストがかかりません。
秋霜堂株式会社の開発事例

秋霜堂株式会社の開発事例を3つ紹介します。
事例①アパレル企業(品質管理システムの改善・保守)
<概要>
アパレル企業の社内向け品質管理システムが、表示遅延や自動バックアップの未対応、不安定な動作といった問題を抱えており、業務の生産性を下げていました。
新しい担当者の着任をきっかけに、システム基盤の刷新とアプリケーションの軽量化を目的としたご相談をいただきました。
<対応内容>
秋霜堂では、AWSインフラの再構成とバックアップ機能の追加、Webアプリケーション全体のパフォーマンス最適化を実施しました。約4ヶ月間のインフラ移行と、27ヶ月以上にわたる継続的な改善・保守を、2〜3名体制で対応しています。
<構成技術>
- フロントエンド:React.js
- バックエンド:Node.js
- インフラ:AWS
- データベース:MongoDB アトラス
- 開発言語:TypeScript / JavaScript / HTML / Python / PHP
- CI/CD:GitHub Actions
- IaC:テラフォーム
<特徴と成果>
- Webベースの業務システムとしての操作性・安定性が向上
- 表示速度の改善と機能追加により、業務効率を大幅に改善
- 保守と改善を両立する長期的な開発体制を構築
事例②広告会社(SNSマーケティングシステムの新規開発)
<概要>
SNSを活用したキャンペーン運用を支援するWebアプリケーションの新規開発案件。社内外での活用を想定し、優れたUXと拡張性が必要とされました。
<対応内容>
2名体制でヒアリング・要件定義・プロトタイプ開発を進め、2ヶ月後に6〜8名体制へと拡大。13ヶ月間のアジャイル開発で、段階的に機能を実装しました。リリース後は、クライアントの内製チームにスムーズに引き継ぎました。
<構成技術>
- フロントエンド:Nuxt.js
- バックエンド:Node.js
- インフラ:GCP
- データベース:PostgreSQL
- 開発言語:TypeScript / JavaScript / HTML / Python / SQL
- CI/CD:GitHub Actions
- IaC:テラフォーム
<特徴と成果>
- マーケティング担当者が使いやすいWeb UIを設計
- 複雑な仕様を段階的に実装するアジャイル体制
- SNS連携によるキャンペーン効果の定着化を実現
事例③BtoBサービス業(動画校正システムの新規開発)
<概要>
動画制作会社の業務改善を目的に、ブラウザで動画を確認・フィードバックできるWebシステム開発をご依頼いただきました。誰でも使いやすいUIと業務特化型の操作性が求められました。
<対応内容>
エンジニア1〜2名体制でアジャイル開発を行い、都度仕様調整しながら約6ヶ月でプロトタイプを完成。リリース後も継続的な改善を支援しています。
<構成技術>
- フロントエンド:Next.js
- バックエンド:Node.js
- インフラ:AWS
- データベース:PostgreSQL
- 開発言語:TypeScript / JavaScript / HTML / Python / SQL
- CI/CD:GitHub Actions
- IaC:AWS CDK
<特徴と成果>
- 専門業務に特化した使いやすいWebアプリを実現
- フィードバック・コメント機能による作業効率化
- 少人数かつ短期間で高品質な成果物を提供
システム開発は秋霜堂へお任せください
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システム開発の費用は、機能の規模や開発手法、依頼する会社によって変動します。適正な予算で理想のシステムを実現するためには、費用の内訳や見積もりの根拠を理解し、目的に合った選択を行う必要があります。
コストを抑えるためには、機能の優先順位を明確にし、段階的に導入を進めるスモールスタートや、内製化できる工程の見極めが有効です。また、ただ安いという理由だけで依頼先を選ぶのではなく、技術力・実績・サポート体制などを総合的に評価することが開発成功のポイントです。
秋霜堂では、要件定義から保守運用まで一気通貫で対応し、ビジネス成果に直結するシステム開発を支援しています。高い技術力を持つエンジニアが専属チームを組成し、柔軟かつスピーディーに対応いたしますので、Webシステムや業務システムの開発をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。