「在宅でできる副業はないだろうか」と探し始めたものの、求人票に「リモートOK」と書いてあっても、本当に自宅で完結するのか確信が持てない——。そんなモヤモヤを抱えていませんか。
通勤や残業で平日にまとまった時間が取れず、家庭の事情や地方在住で出社・常駐が前提の案件は選べない。だからこそ「自宅で完結する」ことが副業選びの最優先条件になっているのに、いざ案件を見ると「リモート可(ただし週1回は出社)」「フルリモート(キックオフは対面)」のように、額面どおりに受け取れない表記が混ざっています。
エンジニアの在宅副業がうまくいかない最大の原因は、スキル不足ではありません。「在宅OKと書いてあったのに、始めてみたら出社や常駐が混ざっていた」「思ったより同期的なやり取りが多くて、本業の合間に消耗した」という、案件の選び方・見極め方のミスです。つまり、種類を知ることと同じくらい、「本当に自宅で完結するか」を見抜く目を持つことが大切になります。
本記事では、在宅副業を探すエンジニアに向けて、自宅で完結する仕事の種類10選を「在宅完結度」という軸で整理し、案件をどこでどう探すか、そして「リモートOK」の地雷を面談で見抜く確認質問リストまでを解説します。さらに、在宅ならではの自己管理の難所や制度面の注意点まで踏み込み、消耗せず続けられる始め方を示します。
読み終えるころには、自分のスキルと生活リズムに合う在宅副業の型が1つ見え、案件を探す場所と「在宅完結を見抜くチェック観点」を持って動き出せる状態になっているはずです。
在宅副業でエンジニアが「自宅で稼ぐ」とはどういう状態か

「在宅副業」と一口に言っても、その実態は案件によって大きく異なります。まず最初に、本記事で目指す「自宅で完結する状態」とは何かをはっきりさせておきましょう。ここがあいまいなまま案件を探すと、「リモートOK」という言葉に振り回されてしまいます。
本記事で「自宅で完結する在宅副業」と呼ぶのは、次の3つすべてを満たす状態です。
- 出社・常駐がない: 業務のために発注元のオフィスや客先へ通う必要がない
- 打ち合わせがオンラインで済む: キックオフから定例ミーティングまで、すべてビデオ会議で完結する
- 成果物の受け渡しがオンライン: コードはGitHub、ドキュメントはクラウドストレージなど、納品物のやり取りがすべてデジタルで完結する
この3点を満たして初めて、通勤ゼロ・自分のペースで進められる「本当の在宅副業」になります。逆に言えば、どれか1つでも欠けると、平日夜や土日の限られた時間を圧迫し、「結局消耗した」という結果になりかねません。
「在宅副業」と「リモートOK案件」の違い(在宅完結度のグラデーション)
求人票や案件票でよく見かける「リモートOK」「リモート可」という表記は、実は在宅完結を保証する言葉ではありません。在宅で働ける度合いには、次のようなグラデーションがあります。
表記の例 | 実際の在宅完結度 | 注意点 |
|---|---|---|
フルリモート・完全在宅 | 高い | それでもキックオフだけ対面のケースがある |
リモート可(一部出社あり) | 中程度 | 「一部」がどの程度かは案件次第。週1回でも通えなければ不可 |
リモート可(応相談) | 低〜中程度 | 出社頻度が固定されておらず、後から増える可能性がある |
基本は常駐(リモート併用可) | 低い | 在宅副業には不向き |
ここで大切なのは、「リモートOK」という言葉だけで判断しないことです。同じ「リモート可」でも、実態は「ほぼ自宅完結」から「週の半分は出社」まで幅があります。だからこそ、後ほど解説する「面談での確認質問」で、自分にとっての在宅完結度を必ず確かめる必要があります。
エンジニアの在宅副業が他職種より相性が良い理由
数ある職種のなかでも、エンジニアの仕事は在宅副業ととりわけ相性が良いといえます。理由はシンプルで、成果物がデジタルで完結するからです。
たとえば対面接客が必要な仕事や、現場で手を動かす仕事は、物理的にその場にいなければ成り立ちません。一方、エンジニアの主要な成果物であるコードやドキュメント、設計図はすべてデジタルデータです。GitHubでコードを共有し、Slackやチャットで連絡を取り、ビデオ会議で打ち合わせをすれば、オフィスにいるのとほぼ同じように仕事を進められます。
また、開発の進め方そのものが非同期のコミュニケーションと相性が良いことも追い風です。プルリクエストへのレビューコメントやIssueでのやり取りは、リアルタイムで全員が揃っていなくても進みます。これは、本業の合間に副業をこなしたいエンジニアにとって大きな利点です。自分の手が空いた時間に作業を進め、レビューを依頼しておけば、相手の都合の良いタイミングで返ってくる——この働き方ができるからこそ、エンジニアは在宅副業で消耗しにくいのです。
在宅副業に向くエンジニア/向きにくい働き方
「自分のスキルで在宅完結する副業ができるのだろうか」——これは多くのエンジニアが抱く不安です。結論から言えば、在宅完結のしやすさは、あなたのスキルそのものよりも「どんな業務タイプを選ぶか」で大きく変わります。同じエンジニアでも、選ぶ案件の性質次第で在宅完結度はまったく異なるのです。
ここでは、在宅完結しやすい業務と在宅化しにくい業務の特徴を整理します。自分が今できることが、どちらに乗せやすいかを確認してみてください。
在宅完結しやすい業務の特徴(非同期で進む・成果物ベース)
在宅で完結しやすいのは、「成果物が明確で、非同期で進められる業務」です。具体的には次のような特徴を持つ仕事が該当します。
- 作業範囲が明確に切り出されている: 「この機能を実装する」「このAPIを作る」のように、担当範囲がタスク単位で区切られている
- 成果物で評価される: プロセスの逐一報告ではなく、完成したコードや動くものが評価対象になる
- コミュニケーションがテキスト中心で済む: 仕様の確認や進捗共有がチャット・Issueで完結する
たとえばフロントエンドの画面実装、バックエンドのAPI開発、既存システムのバグ修正などは、要件さえ固まっていれば自宅で黙々と進められます。実装やレビューが中心の業務は、在宅副業の王道といえます。
在宅化しにくい業務の特徴(常駐前提・対面折衝必須)
一方で、次のような特徴を持つ業務は在宅化しにくく、在宅副業には不向きです。
- 要件がまだ固まっておらず、頻繁な折衝が必要: 上流の要件定義や、関係者が多くて調整が絶えない案件
- 現場の機材・環境に触れる必要がある: 客先のクローズドな環境でしか作業できないインフラ案件など
- セキュリティ要件で持ち出しが禁止されている: 開発環境への接続が社内ネットワークに限定されている案件
- 対面での密なコミュニケーションが前提: 毎日の対面ミーティングやペアプログラミングが組み込まれている案件
これらは在宅副業として始めると、結局出社が必要になったり、同期的なやり取りで本業の時間を圧迫したりしがちです。在宅副業を始めるなら、最初は「作業範囲が明確で、成果物ベースで評価される案件」を選ぶのが安全です。スキルレベルよりも、案件の性質を見て選ぶことを意識しましょう。
在宅副業おすすめ10選|エンジニアが自宅で稼ぐ仕事の種類

ここからは本記事の核心、在宅副業として取り組めるエンジニア向けの仕事を10種類紹介します。一般的な「副業10選」記事は職種を横並びに列挙するだけですが、本記事では各仕事に「在宅完結度」を明示します。これが、出社や常駐が混ざる地雷を避けるための最大の手がかりになるからです。
なお、ここで示す単価感はあくまで目安です。スキルレベル・実績・案件の難易度によって大きく変動します。フリーランスエンジニアの平均単価は月70〜76万円前後(フルタイム稼働の場合)が中心とされ、フロントエンドエンジニアの副業案件では時給4,000〜5,000円程度が一つの目安とされています(ITプロマガジン)。副業は本業の合間に部分稼働するケースが多いため、月数万円〜十数万円のレンジから始める人が多いのが実情です。
開発系(受託開発/フロント実装/バックエンド・API/インフラ・クラウド)
最も案件数が多く、在宅完結しやすいのが開発系の仕事です。
1. Web・アプリの受託開発 小規模なWebサイトやアプリをまるごと請け負う仕事です。在宅完結度は高いものの、要件の擦り合わせが多いと打ち合わせが増えるため、案件によっては中程度になります。完成物に対して報酬が支払われる成果報酬型が多く、月数万円〜数十万円が目安です。設計から実装まで一通りできる人に向いています。
2. フロントエンド実装 デザインや仕様に沿って画面を実装する仕事です。担当範囲が画面単位で切り出されやすく、在宅完結度は高めです。ReactやVue.jsなどのモダンフレームワークの経験があると案件の幅が広がります。前述のとおり時給4,000〜5,000円程度が目安です。実装が好きで、黙々と手を動かしたい人に向いています。
3. バックエンド・API開発 サーバーサイドのロジックやAPIを実装する仕事です。作業範囲が機能単位で明確になりやすく、在宅完結度は高いです。AI領域や決済など難易度の高い領域は単価が上がる傾向があります。設計力があり、堅牢な処理を書ける人に向いています。
4. インフラ・クラウド構築 AWS・GCP・Azureなどのクラウド環境の構築・設定を行う仕事です。クラウド上で作業が完結するためフルリモートが成立しやすい一方、客先のクローズド環境を扱う案件は在宅化しにくいので注意が必要です。クラウドの知識は単価に直結しやすく、IaCの経験があると有利です。
品質・運用系(テスト/QA/コードレビュー・技術顧問/保守・運用サポート)
開発の前後を支える品質・運用系も、在宅副業として安定して取り組めます。
5. テスト・QA 動作確認やテストケースの作成・実行を行う仕事です。テスト環境にリモートで接続できれば在宅完結度は高く、副業初心者でも始めやすいのが利点です。単価は開発系よりやや低めの傾向ですが、自動テストの実装まで担えると評価が上がります。丁寧に検証を積み重ねられる人に向いています。
6. コードレビュー・技術顧問 チームのコードをレビューしたり、技術的な相談に乗ったりする仕事です。非同期のレビューが中心なら在宅完結度は非常に高く、短時間で取り組める点が魅力です。一定の実務経験と判断力が求められるため、シニアクラスのエンジニアに向いています。時間あたりの単価は高めになりやすい領域です。
7. 保守・運用サポート 既存システムの保守、軽微な改修、障害対応などを行う仕事です。リモート監視・対応が可能な案件なら在宅完結度は高いものの、緊急対応の場所や時間帯が縛られないかは事前確認が必須です。継続案件になりやすく、安定収入につながりやすい点が利点です。
発信・教育・ノーコード系(技術記事・ドキュメント執筆/オンライン講師/ノーコード・ローコード構築)
コードを書く以外の選択肢も、在宅副業として有力です。
8. 技術記事・ドキュメント執筆 技術メディアへの記事執筆や、開発ドキュメントの作成を行う仕事です。完全に成果物ベースで進むため在宅完結度は最も高い部類で、スキマ時間でも取り組みやすいのが特徴です。文章で技術を分かりやすく伝えられる人に向いています。
9. プログラミング講師(オンライン) オンラインスクールやメンタリングサービスで、受講生に教える仕事です。ビデオ会議とチャットで完結するため在宅完結度は高いものの、決まった時間に対応が必要なため、生活リズムとの相性を見極める必要があります。教えることが好きで、基礎をかみ砕いて説明できる人に向いています。
10. ノーコード・ローコード構築 BubbleやAirtableなどのツールを使い、コードを最小限に抑えてアプリや業務システムを作る仕事です。クラウドツール上で完結するため在宅完結度は高く、フルスクラッチ開発より短納期で進められる案件が多いのが特徴です。ツールの習熟度が単価を左右します。
一覧比較表(10選 × 在宅完結度 / 単価感 / 必要スキル / 向いている人)
ここまで紹介した10種類を、在宅完結度を軸に一覧で整理します。自分のスキルと希望に近いものを見つける手がかりにしてください。
# | 仕事の種類 | 在宅完結度 | 単価感の目安 | 必要スキル | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
1 | Web・アプリの受託開発 | 中〜高 | 月数万円〜数十万円 | 設計〜実装の一通り | まるごと請け負いたい人 |
2 | フロントエンド実装 | 高 | 時給4,000〜5,000円目安 | React/Vue等 | 黙々と実装したい人 |
3 | バックエンド・API開発 | 高 | 中〜高単価 | サーバーサイド設計 | 堅牢な処理を書ける人 |
4 | インフラ・クラウド構築 | 中〜高 | 高単価になりやすい | AWS/GCP/Azure・IaC | クラウドに強い人 |
5 | テスト・QA | 高 | やや低め | テスト設計・自動化 | 検証を丁寧に積める人 |
6 | コードレビュー・技術顧問 | 非常に高 | 時間単価が高め | 実務経験・判断力 | シニアクラス |
7 | 保守・運用サポート | 中〜高 | 安定継続型 | 障害対応・改修 | 継続収入を求める人 |
8 | 技術記事・ドキュメント執筆 | 非常に高 | 記事単価制が多い | 文章力・技術理解 | 伝えるのが得意な人 |
9 | プログラミング講師(オンライン) | 高 | 時給制が多い | 基礎説明力 | 教えるのが好きな人 |
10 | ノーコード・ローコード構築 | 高 | 短納期で回しやすい | ツール習熟 | スピード重視の人 |
時間軸(週1・土日でできるか)の観点で副業の種類をさらに詳しく知りたい場合は、エンジニアにおすすめの副業15選もあわせてご覧ください。
在宅副業の案件の探し方|自宅で完結する案件をどこで見つけるか

在宅副業の種類が見えてきたら、次は「どこで案件を探すか」です。探す場所によって、在宅案件の見つけやすさ・初心者向き度・手数料が変わります。やみくもに応募する前に、自分に合ったルートを選びましょう。
探し方の4ルート比較(在宅案件の探しやすさ・初心者向き度・手数料)
在宅副業の案件を探せるルートは、大きく4つに分けられます。
ルート | 在宅案件の探しやすさ | 初心者向き度 | 手数料感 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
エージェント | 高い(リモート案件特集が多い) | 中 | 案件報酬に内包されることが多い | 担当者が案件を紹介。条件交渉を代行してくれる |
クラウドソーシング | 高い(小規模・単発が豊富) | 高 | 報酬から一定割合を徴収 | 自分で応募。実績ゼロから始めやすい |
複業・スポット型プラットフォーム | 高い(リモート前提の案件が多い) | 中〜高 | サービスにより異なる | 短時間・スポットで関われる案件が中心 |
直接受注(知人・SNS) | 案件次第 | 低 | なし(直接契約) | 信頼関係ベース。条件は自力で交渉 |
エージェントは、リモート案件を特集していることが多く、担当者が条件交渉を代行してくれるため、案件の在宅完結度を事前に確認しやすいのが利点です。ある程度の実務経験がある人に向いています。
クラウドソーシングは、小規模・単発の案件が豊富で、実績ゼロからでも始めやすいルートです。まずは小さく副業を始めたい人の入り口になります。クラウドソーシングでの具体的な稼ぎ方は、エンジニアのクラウドソーシング副業で詳しく解説しています。
複業・スポット型プラットフォームは、短時間・スポットで企業の開発に関われる案件が中心で、リモート前提の案件が多いのが特徴です。本業を続けながら週数時間から関わりたいエンジニアと相性が良く、たとえばWorkeeのようなサービスがこの分類にあたります。本業の合間に無理なく在宅で取り組みたい人に向いています。
直接受注は、知人やSNS経由で仕事を受けるルートです。手数料がかからない反面、条件交渉やトラブル対応をすべて自分で行う必要があるため、副業に慣れてから取り組むのが安全です。
検索・絞り込みのコツ(「フルリモート」「業務委託」「稼働時間」で絞る/案件票の在宅記述の読み方)
どのルートでも共通して使える、在宅完結案件を効率よく見つける絞り込みのコツがあります。
- 「フルリモート」「完全在宅」で絞る: 「リモートOK」より限定的な語で検索すると、在宅完結度の高い案件に絞り込めます
- 「業務委託」で絞る: 副業として関わるなら雇用ではなく業務委託契約が基本です。契約形態でも絞り込みましょう
- 「週○時間」「稼働時間」で本業との両立可否を確認する: 求められる稼働時間が現実的かを早い段階で見ます
- 案件票の在宅記述を丁寧に読む: 「リモート可(ただし〜)」のカッコ書きこそ重要です。「キックオフは対面」「月1回出社」などの但し書きを見逃さないようにします
ただし、案件票の文言だけでは在宅完結度を完全には判断できません。ここで取りこぼした確認は、次に解説する「面談での質問」で必ず埋めましょう。
「在宅OK」の地雷を見抜く|応募・面談で確認すべき質問リスト

ここが本記事で最もお伝えしたいポイントです。求人票の「リモートOK」を額面どおりに受け取って応募すると、「始めてみたら出社が混ざっていた」という事態が起こります。これを防ぐには、応募・面談の段階で在宅完結度を自分から確認することが欠かせません。
案件票だけでは分からない「在宅完結度」3つの落とし穴
案件票を読んだだけでは見抜けない、在宅完結度の落とし穴が大きく3つあります。
- 落とし穴1: キックオフだけ対面: 「フルリモート」と書いてあっても、初回の顔合わせや要件確認だけは対面を求められるケースがあります。地方在住なら、これだけで参加が難しくなります
- 落とし穴2: 定例ミーティングが同期的で頻繁: リモートでも、平日の日中に毎日デイリーミーティングがある案件は、本業を持つエンジニアには事実上参加できません。在宅であっても時間の縛りで消耗します
- 落とし穴3: 緊急対応の場所・時間が縛られる: 保守・運用案件では、障害発生時に「すぐ対応できる場所にいること」を求められる場合があります。これは実質的に在宅の自由を奪います
これらは案件票には書かれていないことが多く、面談で能動的に聞き出すしかありません。
面談で使える確認質問リスト(コピペで使える形)
面談やメッセージのやり取りで、そのまま使える確認質問をまとめました。気になる項目を選んで聞いてみてください。聞きにくいと感じるかもしれませんが、これらは仕事の進め方に関わる正当な確認であり、丁寧に尋ねれば失礼にはあたりません。
- 「キックオフや初回の顔合わせは、オンラインで対応可能でしょうか。それとも対面が必須でしょうか」
- 「定例ミーティングの頻度と形式(時間帯・所要時間・必須参加かどうか)を教えていただけますか」
- 「日中の同期的なやり取り(即レス)は、どの程度求められますか。テキスト中心の非同期で進められますか」
- 「成果物(コード・ドキュメント)の受け渡しは、GitHubやクラウド上で完結する想定でしょうか」
- 「障害対応や緊急の連絡は、どのような場所・時間帯で求められますか」
- 「本業がある前提で、週あたりの稼働時間はどの程度を想定されていますか」
これらの質問への回答が「すべてオンラインで完結する」「非同期で問題ない」であれば、その案件は本当に自宅で完結する在宅副業だと判断できます。逆に、ここであいまいな回答や対面を前提とした回答が返ってきたら、応募を見送る判断材料になります。先述した「在宅完結度のグラデーション」に照らして、自分の許容範囲を超えていないかを確かめましょう。
在宅副業を消耗せず続けるための注意点

在宅完結する案件を見つけて始められたとしても、続けられなければ意味がありません。在宅副業には、在宅ならではの落とし穴があります。ここでは、消耗せず続けるための注意点を整理します。
在宅ならではの自己管理の難所と対策(オンオフ・時間の混在)
在宅副業は通勤がなく自由に働ける反面、自己管理の難しさという裏の顔があります。
- オンとオフの切り替えが難しい: 同じ自宅で本業・副業・休息をこなすため、気づくと深夜まで作業してしまいがちです。対策として、副業に取り組む時間帯と場所をあらかじめ決めておくと、メリハリがつきます
- 本業との時間の混在: 本業の繁忙期に副業の納期が重なると、両方に追われます。対策として、副業の稼働時間に上限を設け、その範囲で受けられる案件だけを引き受けるようにします
- 休息を後回しにしがち: 「あと少し」が積み重なると疲労が抜けません。対策として、副業を入れない日をあえて作り、回復の時間を確保します
在宅だからこそ、自分でルールを決めて働き方を律することが、長く続けるカギになります。
始める前に必ず確認する制度面(副業規定・住民税・確定申告)
在宅副業に限らず、副業を始める前に必ず確認しておくべき制度面の事項があります。
- 勤務先の副業規定: まず就業規則で副業が認められているかを確認します。許可制の場合は、所定の手続きを踏みましょう
- 確定申告の要否: 副業の所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です(マネーフォワード クラウド確定申告)
- 住民税からのバレ方: 副業が会社に伝わる最も多い経路は住民税の通知とされています。所得が20万円以下でも住民税の申告は必要で、納付方法を適切に選ぶことが重要です(マネーフォワード クラウド確定申告)
制度面は後から「知らなかった」では済まないため、案件を探し始める前に押さえておきましょう。
生活リズム別・在宅副業の組み合わせ方
最後に、在宅副業を消耗せず続けるための、生活リズム別の組み合わせ方を紹介します。自分の生活パターンに近いものを参考にしてください。
生活リズムのタイプ | 取りやすい働き方 | 相性の良い在宅副業 |
|---|---|---|
平日夜型(平日に2〜3時間) | 短時間で区切れる非同期の作業 | コードレビュー・技術顧問、技術記事執筆、軽微なフロント実装 |
土日まとめ型(週末にまとめて) | まとまった時間で進める実装 | フロントエンド実装、バックエンド・API開発、受託開発 |
スキマ時間型(細切れの時間) | 細かく分割できる成果物ベースの作業 | 技術記事・ドキュメント執筆、テスト・QA、ノーコード構築 |
このように、自分の生活リズムに合った稼働パターンと副業タイプを組み合わせることで、無理なく続けられます。土日中心で具体的な収益化の道筋を知りたい場合は土日複業エンジニアで月10万円のロードマップが参考になります。
まとめ|在宅副業は「種類選び×探し方×在宅完結度の見極め」で決まる
エンジニアの在宅副業を成功させる鍵は、次の4つのステップに集約されます。
- 在宅完結度を軸に種類を選ぶ: 「リモートOK」の額面ではなく、出社・MTG・成果物受け渡しがオンラインで完結するかで判断する
- 自分に合ったルートで探す: エージェント・クラウドソーシング・複業/スポット型・直接受注の4ルートから、初心者向き度や在宅案件の探しやすさで選ぶ
- 面談で在宅完結を見抜く: キックオフ・定例MTG・緊急対応・稼働時間を能動的に質問し、地雷案件を避ける
- 制度面を整え、生活リズムに合わせて続ける: 副業規定・確定申告・住民税を押さえ、自分のリズムに合う型で消耗せず続ける
最初の一歩は、本記事の10選から「自分のスキルと生活リズムに合いそうな型」を1つ選ぶことです。型が定まれば、探すべき場所と確認すべき質問が明確になり、「在宅OKと書いてあったのに違った」という失敗を避けられます。
一度きりの案件で終わらせず、安定した収入につなげていきたい場合は、フリーランスのリモートワーク案件を継続して取る方法もあわせて読むと、継続のための仕組みづくりが見えてきます。自宅で完結する働き方を、自分の生活に無理なく組み込んでいきましょう。
よくある質問
- 未経験・副業実績ゼロでも在宅副業の案件は取れますか?
取れます。まずは小規模・単発案件が豊富なクラウドソーシングから始め、テスト・QAや軽微なフロント実装など作業範囲が明確な案件で実績を積むのが安全です。実績が増えたらエージェントや複業プラットフォームに広げると単価が上がります。
- 面談で在宅完結度を細かく質問すると、印象が悪くなりませんか?
悪くなりません。キックオフの形式や定例MTGの頻度、緊急対応の場所などは仕事の進め方に関わる正当な確認です。丁寧に尋ねれば失礼にあたらず、むしろ条件を曖昧にしたまま受けるほうが後の消耗につながります。
- 「フルリモート」と書いてあっても出社が混ざることがあるのはなぜですか?
キックオフや初回の顔合わせだけ対面を求めるケースがあるためです。求人票の文言は在宅完結を保証しません。「初回もオンラインで対応可能か」を面談で必ず確認すると、地方在住でも参加できる案件かを見極められます。
- 本業が忙しくても続けられる在宅副業はどれですか?
非同期で短時間に区切れる業務が向いています。具体的にはコードレビュー・技術顧問、技術記事執筆、テスト・QAなどです。稼働時間に上限を設け、その範囲で受けられる成果物ベースの案件を選ぶと、本業の繁忙期でも無理なく続けられます。
- 在宅副業の収入が少なくても確定申告は必要ですか?
副業の所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別途必要になります。副業が会社に伝わる最多経路は住民税のため、納付方法の選択にも注意してください。



