フリーランスとしてリモートワーク案件を探している方、「案件は見つかるんだけど、単発で終わってしまう」「継続的に受注できている人との差が分からない」と感じたことはありませんか。
リモートワーク案件の数は年々増えています。ランサーズの調査によると、2024年のフリーランス人口は1,303万人、経済規模は20兆3,200億円に達しました(ランサーズ「フリーランス実態調査2024」)。案件の総数は確実に増えているのに、「継続して取れている」という実感が持てない方は少なくありません。
この記事では、単発の案件獲得方法だけでなく、「継続的にリモート案件が取れる仕組み」の作り方まで解説します。特に、本業を続けながら週1〜3日のリモート案件を探している副業・複業エンジニアの方が、自分の状況に合った方法を選べるよう、判断フレームを整理してお伝えします。
フリーランスのリモートワーク案件、今はどんな状況?

リモート案件の市場は拡大中
2020年以降、エンジニア向けのリモートワーク案件は大幅に増えました。主要フリーランスエージェントのデータを見ると、レバテックフリーランスでは保有案件の75%以上がフルリモート対応となっており、GEECHSジョブでは90%以上がリモート可能とされています。
週1〜3日の稼働で参加できる副業・複業向けリモート案件も増加しており、ある調査では副業を行うエンジニアの約5割が週1〜3日・1〜3時間の稼働で収入を得ています。
「案件が見つからない」ではなく「継続できない」が本質
市場が拡大しているにもかかわらず、多くのフリーランスエンジニアが抱える本当の悩みは「案件の数が少ない」ことではありません。
実際には、「最初の案件は取れた。しかし単発で終わり、また最初から案件探しをしている」というサイクルを繰り返すことが課題になっているケースが多いです。
一度の案件獲得と継続受注は、似ているようで全く異なるスキルと戦略を要します。この記事では、継続受注の仕組みを作ることを念頭に置いて、探し方から関係構築まで順を追って解説します。
フリーランスのリモートワーク案件を探す4つの方法

リモートワーク案件の探し方は大きく4つに分けられます。それぞれの特性と、どんな方に向いているかを整理します。
フリーランスエージェントを使う
フリーランスエージェントは、エンジニアとクライアント企業をマッチングする専門サービスです。担当者が間に入って条件交渉や契約手続きを代行してくれるため、初めてリモート案件を探す方にとって安心感があります。
向いている方:
- 実務経験3年以上で、ある程度スキルに自信がある
- 月40〜80時間以上の稼働が確保できる
- 単価交渉や契約書の確認を自分でやるのが不安
注意点: 大手エージェントはフルタイム(週5日・月160時間)の案件が中心のため、週1〜3日の副業・複業向け案件の絶対数は多くありません。週3日以下を希望する場合は、副業・複業に特化したサービスを優先的に確認するのが効率的です。
クラウドソーシング・案件マッチングサービスを使う
クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングサービス、またはフリーランス案件の検索プラットフォームを使う方法です。
週1日・土日のみといった少ない稼働時間にも対応した案件が多く、副業・複業エンジニアにとっての入口として活用しやすいです。
向いている方:
- 稼働時間が限られており、柔軟に調整したい
- 特定の技術スタックや業種の案件を絞り込みたい
- エージェントとの面談なしで自分のペースで探したい
注意点: 案件の単価は大手エージェント経由より低い傾向があります。また、クライアントの質にばらつきがあるため、最初は少額の案件から実績を積んで評価を上げていく流れが一般的です。
複業・副業に特化したマッチングサービスを使う
近年、Workeeのような複業エンジニア向けの案件マッチングサービスが増えています。週1〜3日からの稼働を前提とした案件が中心で、会社員エンジニアが本業を続けながら参加しやすい設計になっています。
大手エージェントの「フルタイム前提」「高スキル審査あり」というハードルが気になっていた方にとって、現実的な選択肢です。
向いている方:
- 本業を続けながら副業・複業の収入源を作りたい
- 週1〜3日程度の稼働を希望する
- スタートアップや成長企業の案件に関わりたい
人脈・紹介ルートを育てる
前職の同僚、勉強会やコミュニティの知り合い、過去のクライアントからの紹介は、長期的に見て最も安定した案件ソースになります。
エージェントを通じた案件獲得と並行して、日頃から自分の得意領域や現在の稼働状況を周囲に伝えておくことで、自然に案件が来る流れを作れます。
向いている方:
- フリーランス歴1年以上で、すでに業界内に人脈がある
- 技術的な発信(ブログ・勉強会登壇など)を続けている
- 特定の業界・技術領域での深い専門性を持っている
副業・複業エンジニアのためのサービス選び方
どのサービスを使うかは、「稼働可能時間」と「キャリアフェーズ」によって変わります。
稼働可能時間で選ぶ
週の稼働可能時間 | おすすめのアプローチ |
|---|---|
週1〜2日(8〜16時間/週) | 複業・副業特化サービス、クラウドソーシング中心。少ない稼働でも参加できる案件規模(単発タスク・小規模開発)から始める |
週3〜4日(24〜32時間/週) | フリーランスエージェント + 複業特化サービスの併用。単価・継続性のバランスを取れる |
週5日(フルタイム) | 大手フリーランスエージェント中心。単価・安定性を最大化できる |
スキルレベル・経験年数で選ぶ
- 実務経験1〜2年: クラウドソーシングでの小規模案件や、副業特化サービスのスモールスタートが向いています。まず実績・評価を積むことを優先しましょう
- 実務経験3〜5年: フリーランスエージェントの審査が通りやすくなります。単価と稼働条件のバランスを取りながら案件を選べる段階です
- 実務経験5年以上: 人脈からの紹介や、高単価・長期案件を提供できるエージェントへの登録を増やす段階です
複業・副業エンジニアに向いているサービスの特徴
以下の要素が揃っているサービスは、副業・複業エンジニアにとって使いやすいといえます:
- 週1〜3日からの稼働が明示されている: フルタイム前提でないことが案件に明示されている
- 稼働時間のフレキシビリティが高い: 本業の繁忙期にあわせて調整できる
- エンジニアのキャリアや技術スタックとのマッチング精度が高い: 「エンジニア全般」ではなく「フロントエンド×スタートアップ」のような絞り込みができる
リモート案件を継続受注する仕組みを作る

一度取れた案件を「単発で終わらせない」ことが、リモートワークで安定した収入を作るうえで最も重要です。
最初の案件でクライアントの信頼を得る
案件開始後の最初の1〜2週間は、単純に「技術力を見せる」だけでなく、レスポンスの速さ・進捗の透明性・小さな提案力でクライアントに「この人なら安心して任せられる」と思わせることが、継続につながります。
リモートワーク案件では、対面よりも意識的にコミュニケーションを取ることが大切です。進捗を定期的に共有し、不明点は早めに確認する習慣が信頼構築を加速させます。
案件終了前に次の打診をするタイミング
継続受注を目指すなら、案件終了の2〜3週間前が次のステップを提案する最適なタイミングです。
例えば、「今回の開発を通じて、○○の部分をさらに改善できると感じました。次フェーズとしてご検討いただける機会があれば、ぜひご相談させてください」といった自然な提案が、継続につながりやすいです。
「言い出すのが難しい」と感じる方は、案件開始時に「今後も継続してサポートしていきたいと思っています」と一言伝えておくだけで、クライアント側もプロジェクト終了後の継続打診を想定しやすくなります。
複数の案件ソースを並行して維持する
1社のクライアントに収入を依存すると、案件終了時に収入がゼロになるリスクがあります。収入の安定を図るためには、複数の案件ソースを常に意識的に管理することが重要です。
目安として:
- メイン案件(50〜70%): 継続性が高く、稼働時間の中心になる案件
- サブ案件・ストック(20〜30%): メインが途切れたときのバッファ
- 新規開拓(常に継続): エージェントやネットワークへの露出を途切れさせない
フリーランスエージェントに登録しっぱなしにするのではなく、月に一度は担当者と状況共有する習慣を作ることで、非公開の案件紹介につながりやすくなります。
リモート案件探しでよくある失敗と対策

失敗1: 登録・応募しても案件が決まらない
原因のパターン:
- 自分のスキルセット・稼働条件とエージェントや案件のミスマッチ
- ポートフォリオや職務経歴書の情報が不足している
対策: まず、使っているサービスが自分の稼働条件(週の稼働可能時間・希望単価・技術スタック)と合致しているか確認します。フルタイム前提のエージェントに週2日希望で登録しても、マッチする案件は少なくなります。
また、スキルセットを具体的に書くことが重要です。「Webエンジニア5年」ではなく「Next.js/TypeScript/AWS を用いた中規模SaaSの設計・開発5年。チームリード経験あり」のように、クライアントが判断できる情報量を提供しましょう。
失敗2: 案件が単発で終わってしまう
原因のパターン:
- 技術的な成果物は納品できているが、クライアントとのコミュニケーションが不足している
- 案件終了後に「次もお願いしたい」という意思表示がない
対策: 案件の途中から意識的に「この人は長期パートナーになりえる」という印象を与えることが大切です。
- 週次でのステータス報告をスラックやメールで行う
- 「納品して終わり」ではなく、本番環境での動作確認まで寄り添う
- 「今後こうしていけばより良くなります」という提案を添える
これらの行動は技術的なスキルとは別に、クライアントの「また頼みたい」という気持ちを生む要素です。
まとめ: リモート案件は「取る方法」より「続く仕組み」が重要
フリーランスのリモートワーク案件市場は拡大しており、エンジニアにとって副業・複業の機会は豊富にあります。しかし「案件の探し方を知っている」ことと「継続して安定的に受注できている」ことの間には、大きなギャップがあります。
本記事でお伝えしたポイントを振り返ります:
- 探し方は4つ: エージェント・案件マッチングサービス・複業特化サービス・人脈のどれを使うかは、稼働可能時間とキャリアフェーズで判断する
- 副業・複業エンジニアには特化サービスが有効: フルタイム前提の大手エージェントだけでなく、週1〜3日対応の複業マッチングサービスを活用する
- 継続受注の鍵はコミュニケーションと提案力: 技術力に加え、進捗の透明性と「次のステップ提案」が継続受注につながる
- 複数の案件ソースを並行管理する: 1社依存を避け、常に次の案件ソースを意識し続ける
リモートワーク案件を継続的に取り続けるためには、一度の案件獲得で満足せず、信頼構築と仕組み化を続けることが大切です。自分の稼働条件に合ったサービスを選び、まず一歩を踏み出してみてください。



