Claude Code や Codex といった AI エージェント CLI にブラウザ操作を任せようとしたとき、「ログイン中の SaaS を毎回開き直さないといけない」「エージェントが起動したブラウザに自分のタブを持っていかれる」「多段のフォーム入力に想定以上の時間とトークンがかかる」といった壁にぶつかった経験はないでしょうか。
原因の多くは、既存の browser-use や agent-browser、あるいは playwright-mcp といったツールが「別プロセスとしてブラウザを起動して制御する」設計になっていることに由来します。エージェントが立ち上げるブラウザは、あなたが普段ログインして使っているブラウザとは別物です。そのため Cookie やセッションを引き継げず、タブの取り合いも起きやすくなります。
こうした課題に対して、Chromium ベースのブラウザ本体を丸ごと OSS として提供し、「人間と AI エージェントが同じブラウザを並行して使う」ことを最初から設計した OSS が citrolabs/ego-lite(ego lite)です。GitHub 上では公開から短期間で 7,000 スターを超えており、日本語圏でも徐々に取り上げられ始めています。
一方で、macOS 限定である点や、browser-use などの成熟した Python ライブラリとの棲み分けが分かりにくい点など、採用前に確認すべきポイントもあります。「自分のプロジェクトに導入すべきか」を判断するには、機能の全体像だけでなく類似 OSS との差分を整理して見る必要があります。
本記事では、citrolabs/ego-lite の公開ドキュメント(README・公式サイト・公式ドキュメント)と GitHub リポジトリのメタデータを基に、ego lite が解決する課題・主要機能・セットアップの流れ・類似 OSS との違い・採用前に確認したいポイントを整理して解説します。実行画面の確認や動作検証は行わず、公開情報のみを一次情報源として扱います。
ego lite とは何か
まずは ego lite がどのようなカテゴリの OSS で、どんな人に向いているのかを把握します。GitHub 上の公開メタデータと README の記述を突き合わせて、記事全体の前提を整理します。
ひとことで言うと
ego lite は Chromium をベースにした「AI エージェントと人間が同じブラウザを並行して使うためのブラウザ」です。README では次のように紹介されています。
ego (lite) is a browser where you and your AI agents work in parallel. Your agents run multiple browser tasks in their own Spaces while your tabs stay yours, and tasks complete faster on fewer tokens.
(出典: citrolabs/ego-lite README)
エージェント側は「Space」と呼ばれる隔離ワークスペースの中でブラウザ操作を行い、ユーザーが手前で開いているタブや操作には干渉しません。1 つのブラウザプロセスの中で、人間の作業タブとエージェント用の Space が独立して動く点が最大の特徴です。
リポジトリ基本情報
執筆時点(2026-08-02)における GitHub 上のメタデータは以下のとおりです。数値は citrolabs/ego-lite の GitHub API からそのまま取得しています。
項目 | 値 |
|---|---|
リポジトリ | citrolabs/ego-lite |
主要言語 | JavaScript |
ライセンス | MIT |
スター数 | 7,378 |
フォーク数 | 362 |
直近 push | 2026-07-30 |
アーカイブ状態 | false(アクティブに開発中) |
フォーク元 | なし(fork=false のオリジナルリポジトリ) |
対応プラットフォーム | macOS(Apple Silicon / Intel) |
topics | agent-skills, ai-agent, automation, browser, browser-automation, claude-code, codex, hermes-agent, skills, skills-sh |
公開から比較的短期間で 7,378 スターを獲得しており、直近数日以内に push が入っている点からもメンテナンスが継続していることが分かります。ライセンスは MIT のため、商用利用や社内利用も含めて比較的自由度の高い扱いが可能です。
想定ユーザー
README や公式サイトの記述、および付与されている topics(claude-code / codex / agent-skills など)から読み取れる想定ユーザーは、次のような人物像です。
- Claude Code、Codex、Cursor といった AI エージェント CLI を日常的に使っている個人開発者
- ブラウザ上での定型作業(SaaS へのログイン後の集計、SNS の投稿、リード情報のエンリッチメント等)をエージェントに任せたいチーム
- macOS を主力の開発環境として利用しているエンジニア
一方で、Windows / Linux のみで開発している場合や、ブラウザ本体を丸ごと入れ替えることに抵抗があるチームでは、後述する browser-use / agent-browser / playwright-mcp のようなライブラリ・CLI 型のツールの方が導入コストは低くなります。
ego lite が解決する課題
「AI エージェント向けブラウザ」という新しいカテゴリがなぜ必要になったのかを、既存カテゴリの限界と対比して整理します。ここを押さえておくと、後半の機能解説と類似 OSS の比較が理解しやすくなります。
従来のブラウザ自動化ライブラリの限界
browser-use や Vercel Labs の agent-browser は、いずれもブラウザ自動化のライブラリ・CLI として広く使われています。ただし AI エージェントに常時使わせようとすると、次の 3 点で摩擦が生じやすくなります。
- 別プロセスのブラウザを起動する: 実行時にヘッドレス / ヘッド付きの Chromium を新たに起動するため、ユーザーが普段使っているブラウザとは別インスタンスになる
- ログイン情報が引き継がれにくい: SaaS への手動ログインが済んでいる状態を再利用しにくく、テスト用アカウントで都度ログインし直す運用になりがち
- タブの取り合いが起きる: 同じユーザーデータディレクトリを共有すると、エージェント側の操作が人間の操作タブに影響を与える
これらは「開発者が自分のコードから制御する」用途では大きな問題ではありませんが、「日常業務のブラウザ操作を並行してエージェントに任せる」用途では作業を阻害します。
内蔵型 AI ブラウザの限界
一方で、ChatGPT Atlas や Perplexity Comet のように「AI エージェントを内蔵したブラウザ」も登場しています。こちらは日常使いのブラウザとしてログイン状態を継続して使える強みがありますが、次の制約があります。
- 内蔵エージェントのみが操作可能: 外部の Claude Code / Codex / Cursor から制御する経路が公開されていない
- カスタムエージェントとの組み合わせが難しい: 独自の CLI や社内エージェントを差し込む余地が限定的
「日常使いのブラウザ」と「任意のエージェント CLI」を組み合わせたい場合、内蔵型 AI ブラウザだけでは要件を満たしにくいのが実情です。
「共有ブラウザ」というアプローチ
ego lite は上記 2 カテゴリの中間を狙った設計になっています。ブラウザ本体は 1 つで、その内部を「人間が使うタブ」と「任意のエージェント CLI が使う Space」に分割することで、ログイン状態を共有しつつタブの取り合いを防ぎます。
- 人間の作業タブとエージェントの Space が同じブラウザインスタンス内で共存
- 任意の外部エージェント(Claude Code、Codex、Cursor、自作 CLI)から制御可能
- Cookie・パスワード・拡張機能などのユーザーデータは Chrome から引き継げる
この「同じブラウザを人間と外部エージェントで共有する」設計が、既存カテゴリの制約を回避する新しい選択肢として提示されています。
主要機能と仕組み
README の「Highlight of ego lite」セクションで挙げられている 6 つの主要機能を、技術者にとって理解しやすい順序に並び替えて解説します。
Spaces — エージェント専用の並列ワークスペース
ego lite の中核となるのが Spaces です。1 つの Space は 1 つのエージェントに割り当てられる隔離ワークスペースで、その中でタブ・ウィンドウ・状態を独立に持ちます。README では次のような利用シーンが例示されています。
Claude Code enriching 10 leads in 10 parallel Spaces. Codex scraping 5 competitor sites in 5 more.
(出典: citrolabs/ego-lite README)
エージェントごとに Space が割り当てられるため、複数エージェントが並行して別々のブラウザ作業を進められます。ユーザーは前面タブを普段どおりに操作でき、必要に応じて Space を覗いたり停止したりできます。
ego-browser スキル — エージェントとブラウザを繋ぐ層
ego lite 本体だけではエージェントから直接制御できず、ego-browser と呼ばれるスキル(エージェント向けの制御レイヤ)が組み合わさって動作します。ego-browser は snapshot / fill / click / wait / navigate / capture などのページ内 JavaScript ツールを提供し、エージェントはこれらを組み合わせた JS スニペットを書いて 1 パスで実行します。詳細な仕様は ego lite 公式ドキュメント にまとまっています。
任意のエージェント CLI と接続できる汎用の層として設計されており、Claude Code / Codex / Cursor / 自作 CLI のいずれからでも同じインタフェースで ego lite を操作できるようになっています。
Page Snapshot — 高精度なページ理解
エージェントがページを操作するには、まずページ構造を「読める」形式で取り込む必要があります。ego lite は Chromium のカーネルレベルで改造を加えており、深くネストされた iframe を含むページも高精度でスナップショット化できます。これにより、テキストベースのモデルでも操作対象を正確に特定しやすくなります。
Chrome データ移行 — 既存プロファイルの引き継ぎ
初回起動時に「Chrome のデータを移行するか」を 1 問だけ質問されます。承認するとタブ・タブグループ・ブックマーク・パスワード・拡張機能・Cookie・ログインセッションが 1 クリックで移行されます。ログイン済み状態を引き継げるため、SaaS へのログインを再度行う手間が発生しません。
Code base — JavaScript 関数呼び出しによる高速化
ego lite は「CLI ベース」ではなく「Code base」のアプローチを採用しています。エージェント向け機能は JavaScript 関数として公開されており、エージェントは複数ステップを 1 つのコード塊として書いて渡せます。
README の Benchmarks セクションでは次のように述べられています。
We benchmarked ego lite against Vercel's agent-browser on four complex browser automation tasks. ego lite finished each task up to 2.5× faster, with substantially fewer tokens.
(出典: citrolabs/ego-lite README)
1 コマンドずつ標準入出力を往復する CLI 型と比較して、複数ステップを 1 パスで処理できるためタスク完了時間とトークン消費の両方で有利になる、という位置づけです。
Experience accumulation(coming soon)
README では、成功したアクション列を再利用可能なツールやワークフローとして蒸留し、類似タスクを高速化する機能が将来機能として言及されています。現時点では未提供の機能である点に注意が必要です。
セットアップの流れ
README「Quick Start」に記載されている 3 通りのインストール方法と、初回起動時の挙動、エージェントからの呼び出し方をドキュメントベースで整理します。実行画面や動作結果の確認は本記事では行いません。
3 通りのインストール方法
README の Quick Start では次の 3 通りのセットアップ手段が案内されています。
手段 | 内容 |
|---|---|
1. macOS アプリを直接ダウンロード | Apple Silicon 版 |
2. npx でスキルのみ追加 |
|
3. エージェントに指示 | 指定プロンプトを Claude Code / Codex 等に貼り付け、エージェント自身に |
手段 2 の npx コマンドは README の Quick Start セクションに以下のとおり記載されています。
npx skills add citrolabs/ego-lite
(出典: citrolabs/ego-lite README - Quick Start)
いずれの手段でも最終的には macOS 上に ego lite アプリと ego-browser スキルの両方がインストールされる形になります。
初回起動時の Chrome データ移行オプション
ego lite を最初に起動すると、Chrome のデータを移行するかを 1 問だけ聞かれます。承認するとタブ・タブグループ・ブックマーク・パスワード・拡張機能・Cookie・ログインセッションが 1 クリックで引き継がれます。既に日常的に Chrome を利用しているユーザーであれば、ログイン状態や拡張機能をそのまま保ったまま ego lite に移行できます。
ブラウジングデータはローカルに保持され、ego lite 側のサーバーには送信されない旨が公式ドキュメントで明示されています。ego lite が記録するのは「オンボーディング時に Chrome 移行を選択したかどうか」のみです。
エージェントからの呼び出し
セットアップ後、Claude Code や Codex から次のような形式でタスクを渡します。README の「Run your first task」には次の例が掲載されています。
/ego-browser follow @ego_agent on x.com for me
(出典: citrolabs/ego-lite README)
/ego-browser に続けて自然言語でタスクを記述すると、エージェントは ego-browser スキルを読み込み、専用の Space を開き、Page Snapshot でページを読み、必要な操作を実行して結果を報告します。この間、人間の前面タブは触られません。
類似 OSS との違い
ego lite の立ち位置を明確にするため、代表的な類似 OSS 3 件(browser-use / agent-browser / playwright-mcp)および内蔵型 AI ブラウザとの差分を整理します。数値は各リポジトリの GitHub 公開情報を参照しています。なお、ブラウザ自動化ライブラリそのものの操作モデル(DevTools Protocol / API 設計)を掘り下げたい場合は、Puppeteerの深掘り記事もあわせて参照してください。ego lite が「日常使いブラウザ本体としてエージェントと共有する」設計なのに対し、Puppeteer は「開発者が自分のコードから Chromium を制御する」設計であり、レイヤの位置づけが明確に異なります。
リポジトリ | スター数 | 言語 | ライセンス | 立ち位置 |
|---|---|---|---|---|
citrolabs/ego-lite | 7,378 | JavaScript | MIT | Chromium ベースのブラウザ本体を提供。人間 × 任意のエージェントで共有 |
browser-use/browser-use | 107,517 | Python | MIT | Python ライブラリ。開発者が自分のコードからブラウザを制御 |
vercel-labs/agent-browser | 39,716 | Rust | Apache-2.0 | CLI。snapshot + refs で低トークン消費を追求 |
microsoft/playwright-mcp | 35,723 | TypeScript | Apache-2.0 | Playwright を MCP サーバーとしてラップ |
browser-use との違い — Python ライブラリかブラウザ本体か
browser-use/browser-use は Python ライブラリとしてブラウザを制御する OSS で、開発者が自分のコードから呼び出す前提です。ブラウザ本体は Playwright 経由の Chromium を新規に起動するため、ユーザーが普段使っているブラウザとは別プロセスになります。
ego lite との主な差分は次のとおりです。
- 提供形態: ego lite はブラウザ本体(Chromium ベース)を提供/browser-use はライブラリを提供
- ユーザープロファイル共有: ego lite は日常使いのブラウザと同じセッションで動作/browser-use は別プロセスで新規起動
- 想定ユースケース: ego lite は「日常タスクの一部をエージェントに任せる」/browser-use は「開発者がコードで自動化を組む」
コードから細かく制御したい場合は browser-use、日常のブラウザ操作を並行してエージェントに任せたい場合は ego lite、と用途で使い分ける整理になります。
agent-browser との違い — CLI か JavaScript 関数呼び出しか
vercel-labs/agent-browser は Rust で書かれた CLI ベースの OSS で、アクセシビリティスナップショットで少ないトークン消費を狙う設計です。エージェントは Bash 経由で 1 コマンドずつ呼び出します。
ego lite との主な差分は次のとおりです。
- 呼び出し形式: ego lite は JavaScript 関数呼び出しで多ステップを 1 パス実行/agent-browser は CLI で 1 コマンドずつ実行
- 速度: 前述の README ベンチマークでは、複雑な自動化タスクで ego lite が agent-browser 比で最大 2.5 倍高速と報告されている
- ユーザーセッション: ego lite は Chrome プロファイルを引き継ぐ/agent-browser は基本的に新規起動
短い単発タスクを CLI から気軽に呼びたいなら agent-browser、多ステップの複雑なワークフローを繰り返し実行したいなら ego lite、という棲み分けが想定されます。
playwright-mcp との違い — 新規起動か既存プロファイル共有か
Microsoft の playwright-mcp は Playwright を MCP(Model Context Protocol)サーバーとしてラップしたもので、MCP 対応のエージェントであれば呼び出せます。ただし常に新規の Chromium を起動する設計になっているため、ユーザーの既存プロファイル(ログイン状態や拡張機能)の共有は基本的に想定されていません。
ego lite との差分は「日常使いのブラウザセッションを引き継げるか」に集約されます。テストや検証目的で常に真っさらな環境を欲しい場合は playwright-mcp が向き、ログイン済み SaaS 上の作業を任せたい場合は ego lite が向きます。
ChatGPT Atlas / Perplexity Comet との違い — 外部エージェントから制御できるか
内蔵型 AI ブラウザである ChatGPT Atlas や Perplexity Comet は、日常使いのブラウザとしてログイン状態を継続しつつ、内蔵エージェントに操作を任せられる点で ego lite と近い位置にあります。ただし内蔵エージェント以外からの制御が公開されていないため、Claude Code や Codex、独自 CLI を組み合わせたい場合は選択肢になりません。
外部エージェントから制御可能である点が、ego lite を「共有ブラウザ」カテゴリの中でも独特な位置に置いています。
採用前に確認したいポイント
ここまでの内容を踏まえて、実プロジェクトに導入する前に確認しておきたい観点を整理します。
macOS 限定という前提
現時点で ego lite が対応しているのは macOS のみ(Apple Silicon / Intel の 2 種)です。Windows / Linux 対応は公式サイトのロードマップに掲載されていますが、時期は明示されていません。Windows / Linux を主力とするチームでは、当面は browser-use / agent-browser / playwright-mcp などのクロスプラットフォームなツールを選ぶ方が現実的です。
MIT ライセンスとローカルデータ保持
リポジトリ内容のライセンスは MIT で、記事執筆時点で license=null(ライセンス未設定)ではありません。商用利用を含めて比較的自由に扱えます。
ブラウジングデータはローカルに保持され、ego lite 側のサーバーには送信されない旨が README と公式ドキュメントで明示されています。社内利用や機密性の高い SaaS を扱う場合でも、データフローの観点からの検討がしやすい設計です。
メンテナンス状況
執筆時点(2026-08-02)でのメンテナンス状況を GitHub API のメタデータから確認すると次のようになります。
- スター数 7,378・フォーク数 362(オープン Issue 数は GitHub 上で最新値を要確認)
- 直近 push は 2026-07-30(記事執筆時点から数日以内)
archived=false(アーカイブされていない)/fork=false(オリジナルリポジトリ)
新しめのリポジトリではありますが、コミット頻度・スター獲得ペースの両方でアクティブに開発が進んでいる状態です。ただし成熟したライブラリ(browser-use は 10 万スター超)と比べれば運用実績はまだ薄く、Issue の状態やロードマップを継続的にウォッチする前提での採用が無難と言えます。
向くプロジェクト・向かないプロジェクト
これまでの整理を踏まえると、ego lite が向くのは次のようなプロジェクトです。
- macOS を主力の開発 / 業務端末として使っている
- Claude Code / Codex 等の AI エージェント CLI を日常的に使っている
- SaaS へのログイン状態を保ったまま、複数のブラウザ作業を並行してエージェントに任せたい
- 日常使いのブラウザと自動化用ブラウザを分けたくない
逆に、次のようなケースでは他ツールが向いています。
- Windows / Linux が主力の環境である → 現時点は browser-use / agent-browser / playwright-mcp を検討
- ヘッドレスのバッチ処理として大量実行したい → browser-use や playwright-mcp のスクリプト実行が向く
- テストの再現性を最優先し、毎回クリーンな環境で起動したい → playwright-mcp や browser-use のシークレット起動が向く
まとめ
citrolabs/ego-lite は、Chromium ベースのブラウザ本体を OSS として提供し、「人間と AI エージェントが同じブラウザを並行使用する」という新しいカテゴリを提示するプロジェクトです。従来のブラウザ自動化ライブラリ(browser-use / agent-browser)と内蔵型 AI ブラウザ(ChatGPT Atlas / Perplexity Comet)の中間を埋める位置付けで、外部エージェントからの制御と日常使いのブラウザセッション共有を両立します。
主要機能である Spaces(並列ワークスペース)・ego-browser スキル(制御レイヤ)・Page Snapshot(高精度なページ理解)・Chrome データ移行(既存プロファイルの引き継ぎ)・Code base(JavaScript 関数呼び出し)は、いずれも「日常業務のブラウザ操作を並行してエージェントに任せる」ユースケースに最適化されています。
一方で、対応 OS が macOS 限定である点、公開から日が浅く運用実績が薄い点は採用判断で無視できない要素です。GitHub のメタデータ上はアクティブに開発が進んでいる(スター 7,378 / フォーク 362 / 直近 push 2026-07-30 / archived=false / fork=false)ものの、成熟した既存ライブラリと同じ運用実績を求めるフェーズにはまだありません。
「Claude Code / Codex にブラウザ操作を継続的に任せたい macOS ユーザー」であれば有力な選択肢になり、それ以外の環境では browser-use / agent-browser / playwright-mcp の方が現実的、という整理で自プロジェクトへの適合を判断すると良いでしょう。詳細な仕様は 公式ドキュメント と citrolabs/ego-lite リポジトリ をあわせて参照してください。
本記事は 2026-08-02 時点の情報です。GitHub のスター数・オープン Issue 数・最終 push 日時などは日々更新されるため、採用検討時は最新の値をリポジトリ側で再確認してください。



