「UI/UX が大事です」と開発会社から言われたものの、いざ見積もりに「UI/UX設計」という項目と費用が並ぶと、ふと立ち止まってしまう。そんな経験はないでしょうか。専門外の自分には「見た目を整える話」くらいの理解しかなく、本当にそこにお金をかける必要があるのか、かけるとしてどこまでなのか、判断する材料がない。これは初めて開発を外注する担当者の多くが抱える、ごく自然な不安です。
厄介なのは、UI/UX が「分かる人には当たり前」の概念として語られがちで、発注者の言葉で丁寧に説明される機会が少ないことです。デザイン会社のサイトを見ても「UI は接点、UX は体験」といった定義は出てきますが、「それで結局、自分は何を決めて、何を任せればいいのか」という発注者の一番知りたい部分には、なかなかたどり着けません。
そして最も恐れているのは、「動くけれど誰も使わないシステム」が納品されることではないでしょうか。機能は仕様通りに揃っているのに、現場で「使いにくい」と敬遠され、結局元のやり方に戻ってしまう。こうした失敗の多くは、技術力の不足ではなく UI/UX への向き合い方のズレから生まれます。
本記事では、非エンジニア・非デザイナーの発注担当者に向けて、UI/UX とは何かを専門用語抜きで整理した上で、なぜそれが開発プロジェクトの投資対効果を左右するのか、軽視するとどんな失敗が起きるのか、そして発注者として「何を決めて何を任せればいいのか」を解説します。読み終えたとき、UI/UX を「コスト」ではなく「投資」として説明でき、開発会社と対等に優先度を話し合える状態を目指します。
システム開発 完全チェックリスト――発注前・発注中・完了後の3フェーズで使えるチェック集

この資料でわかること
システム開発の外注・発注を初めて経験する担当者や、過去に失敗を経験した担当者が、発注プロセスの各フェーズで「何をチェックすべきか」を明確に把握できるようにする。
こんな方におすすめです
- 初めてシステム開発を外注する担当者
- 過去の発注で失敗を経験した方
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UI/UXとは何か|発注者がまず押さえるべき基本

「UI/UX」は「UI」と「UX」という2つの言葉をまとめた呼び方です。どちらもユーザー(実際にそのシステムやアプリを使う人)に関わる概念ですが、指している範囲が違います。まずはこの2つを、専門用語をできるだけ使わずに整理しましょう。
UI(ユーザーインターフェース)とは|接点・見た目・操作性
UI は「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略で、ユーザーとシステムが触れ合う「接点」のことを指します。画面に表示されるボタン、文字、色、レイアウト、入力欄、メニューなど、ユーザーが目にして操作する部分のすべてが UI です。
たとえば、スマートフォンのアプリを開いたときに見える画面、押すボタンの大きさや位置、文字の読みやすさ。これらはすべて UI に含まれます。発注者がイメージしやすい「デザイン」「見た目」「操作のしやすさ」は、ほぼこの UI の領域だと考えてよいでしょう。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは|利用体験全体
一方の UX は「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略で、ユーザーがそのシステムやサービスを使って得られる「体験全体」を指します。見た目だけでなく、「使っていてストレスがないか」「やりたいことを迷わず達成できるか」「使った結果、満足できたか」といった、利用を通じた感情や成果まで含む広い概念です。
ここが発注者にとって最も誤解しやすいポイントです。UX は「画面の美しさ」の話ではありません。たとえば、見た目がきれいでも、目的の操作までに何度もタップが必要で迷ってしまうなら、それは「UX が悪い」状態です。逆に、地味な画面でも、誰でも迷わず数秒で目的を達成できるなら「UX が良い」と言えます。UX は、ユーザーが「使ってよかった」と感じられるかどうかの全体評価なのです。
UIとUXの関係|UIはUXの一部
UI と UX の関係を一言でいうと、「UI は UX を構成する一要素」です。UX という大きな体験のなかに、UI という接点が含まれているイメージです。
レストランにたとえると分かりやすいかもしれません。料理を盛り付ける皿やメニュー表、店内の照明や席の配置が「UI」にあたります。一方で、入店してから席に案内され、料理を選び、食べ、会計をして店を出るまでの一連の流れ全体で「また来たい」と思えるかどうかが「UX」です。皿がおしゃれでも(UI が良くても)、注文が一向に通らず長時間待たされたら(体験が悪ければ)、その店の UX は低いと感じるでしょう。
開発における UI/UX も同じです。画面のボタンや配色を整える(UI)だけでは、必ずしもユーザーが満足する体験(UX)にはなりません。「誰が、どんな状況で、何のために使い、どうなれば満足するのか」という体験全体を設計したうえで、その一部として UI を作り込む。この順番が、後ほど解説する「発注の成否」に深く関わってきます。
UIとUXの違いを発注者目線でざっくり整理する
UI と UX の関係が見えてきたところで、発注の打ち合わせで混同しないレベルに「違い」を整理しておきましょう。深く理解する必要はありません。発注者にとって大切なのは、「自分が今 UI の話をしているのか、UX の話をしているのか」を取り違えないことです。
ざっくり整理すると、次のように分けられます。
観点 | UI | UX |
|---|---|---|
何を指すか | どう見えるか・どう操作するか(接点) | 使ってどう感じるか・目的を達成できるか(体験全体) |
発注者の関心の例 | ボタンの位置、配色、文字の大きさ、画面の見やすさ | 申し込みを途中で諦めずに完了できるか、現場が迷わず入力できるか |
「良い」の判断軸 | 見やすい・操作しやすい | 目的を達成でき、満足できる |
打ち合わせでありがちなのが、「もっと使いやすくしてほしい」という要望です。これが「ボタンが小さくて押しにくい」という UI の話なのか、「申し込み完了までの手順が多すぎて離脱してしまう」という UX の話なのかで、開発会社が取るべき対応はまったく変わります。発注者が両者をざっくり区別できているだけで、要望が正確に伝わり、認識のズレを大きく減らせます。
なお、UI と UX の違いをより深く理解し、要件定義としてどう書き起こすか・どうレビューするかを知りたい方は、UIデザインとUXデザインの違いで詳しく解説しています。本記事では「違い」は概要にとどめ、ここからは発注者にとってより重要な「なぜ重要なのか」「どう関わるべきか」に進みます。
なぜ発注者にとってUI/UXが重要なのか|コストではなく投資

ここが本記事の核心です。多くの発注者は UI/UX を「飾り」「あれば嬉しいもの」「予算が余ったらやること」と捉えがちです。しかし発注者の立場で本当に押さえるべきは、UI/UX が事業の成果(売上・定着率・コスト削減)に直結する「投資」だという視点です。
UI/UXがビジネス成果に直結する仕組み
UI/UX がビジネス成果に効く理由は、すべて「ユーザーの行動」を通じて説明できます。代表的な3つの経路を見てみましょう。
- 離脱を防ぐ: 申し込みフォームが複雑だったり、ページの読み込みが遅かったりすると、ユーザーは目的を達成する前に離脱します。手順や摩擦を減らすことで、最後までたどり着く人が増えます。
- コンバージョン(成果)を高める: 購入・問い合わせ・申し込みといった「達成してほしい行動」へ、ユーザーを迷わせず導けるかどうかは、そのまま売上や問い合わせ数に跳ね返ります。
- 問い合わせ・教育コストを下げる: 直感的に使えるシステムは、マニュアルやサポートへの問い合わせを減らします。社内システムであれば、新人教育の手間も軽くなります。
つまり UI/UX への投資は、「同じ機能・同じ集客でも、より多くのユーザーが成果に到達する」状態を作るための投資です。集客に広告費をかけても、受け皿である UI/UX が悪ければ、せっかく集めたユーザーが取りこぼされてしまいます。
UX投資の対効果を示す調査データ
「とはいえ感覚的な話では」と感じる方のために、客観的なデータを紹介します。
マッキンゼーが300社を5年間追跡した調査「The Business Value of Design」では、デザイン(UI/UX を含む顧客体験設計)に優れた企業は、業界平均のおよそ2倍の速さで売上を伸ばし、デザインスコア上位企業は5年間で売上が32%、株主総利回りが56%高かったと報告されています(McKinsey「The Business Value of Design」)。デザインへの投資が「単なるコスト」ではなく「高いリターンを生む投資」であることを示すデータです。
国内に目を向けても、現場の意識は高まっています。BtoB 領域の UI/UX 業務経験者を対象にした調査では、UI/UX デザインを重要視していると回答した割合は84.3%に達する一方、実際に十分な予算を計上できているケースは限られているという、意識と投資のギャップが報告されています(エンジニアフォース「BtoB UI/UX白書2025」)。重要だと分かっているのに投資判断にためらいが残る——本記事を読んでいるあなたの状況と、まさに重なるのではないでしょうか。
業務システムでのUI/UX|「使われないシステム」を防ぐ
UI/UX は、一般消費者向けのアプリだけの話ではありません。社内で使う業務システムこそ、UI/UX が成否を分けます。
業務システムやSaaSの導入では、「成果に結びつかなかった」「定着しなかった」と回答する企業が少なくないことが各種調査で指摘されています。その大きな要因のひとつが UI・操作性です。「UI が複雑で現場が定着せず、結局元のやり方に戻った」というケースは珍しくありません(ベイジ「業務システムが使いにくい原因とその解決策」)。
どれだけ高機能でも、現場の人が毎日使う画面が使いにくければ、システムは「導入されたのに使われない資産」になってしまいます。発注者が恐れる「動くけど使われないシステム」は、UI/UX を後回しにした発注から生まれるのです。これは費用の問題ではなく、投資が回収できるかどうかの問題だと捉えるべきです。
UI/UXを軽視した発注で起こる失敗パターン

UI/UX の重要性が見えてきたところで、実際に UI/UX を軽視した発注がどんな失敗を招くのか、システム開発の現場でよく見られるパターンを類型化して紹介します。自社の発注に当てはまりそうな兆候がないか、確認しながら読んでみてください。
パターン1: 動くが使いにくく、現場に定着しない
仕様書通りに機能は実装されているのに、現場が「使いにくい」と感じて使わなくなるパターンです。原因は、「何の機能を作るか」だけが議論され、「誰がどんな状況で使うか」という体験の設計が抜け落ちていること。回避するには、発注時点で実際の利用者・利用シーンを開発会社と共有することが欠かせません。
パターン2: 「おしゃれにして」の丸投げで認識がズレる
UI/UX の要望を「おしゃれにして」「かっこよく」とだけ伝えてしまい、出てきた成果物が想定と違うパターンです。「おしゃれ」は人によって基準がバラバラで、開発会社は判断のしようがありません。結果、何度も作り直しが発生し、費用と時間が膨らみます。回避には、見た目の指示ではなく「誰に・何を達成させたいか」を伝えることが有効です(具体的な伝え方は後述します)。
パターン3: 機能を詰め込みすぎてユーザーが迷う
「あれもこれも」と機能を盛り込んだ結果、画面が複雑になり、ユーザーが目的の操作にたどり着けなくなるパターンです。機能の多さは満足度に直結しません。むしろ、本当に必要な機能に絞り込み、迷わず使える状態を作るほうが、利用率も満足度も高まります。発注時に「優先する成果」を明確にしておくと、過剰な機能追加を防げます。
パターン4: リリース後に作り直しコストが膨らむ
UI/UX の検討を省いて開発を進め、リリース後に「使いにくい」と判明して大幅な改修が必要になるパターンです。一般に、開発が進んでから設計を変えるほど、修正コストは大きくなります。最初に体験設計に投資しておくほうが、結果的に総コストを抑えられるケースが多いのです。
これらの失敗に共通するのは、技術力の不足ではなく、「ユーザーの体験を誰も設計していなかった」という構造的な欠落です。そして、その設計の起点になるべき情報——「誰が、何のために使うのか」——は、開発会社ではなく発注者しか持っていません。だからこそ、次に解説する「発注者の関わり方」が決定的に重要になります。
システム開発 完全チェックリスト――発注前・発注中・完了後の3フェーズで使えるチェック集

この資料でわかること
システム開発の外注・発注を初めて経験する担当者や、過去に失敗を経験した担当者が、発注プロセスの各フェーズで「何をチェックすべきか」を明確に把握できるようにする。
こんな方におすすめです
- 初めてシステム開発を外注する担当者
- 過去の発注で失敗を経験した方
- ベンダー選定の基準が分からない方
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発注者がUI/UXにどう関わるべきか|任せる範囲と関与する範囲

「UI/UX が大事なのは分かった。でも自分は専門家ではないから、結局どこまで口を出していいのか分からない」——これが発注者の核心的な不安です。答えはシンプルで、発注者が決めるべきことと専門家に任せるべきことを切り分ければよいのです。
発注者が決めるべきこと|事業目的・ユーザー・成果指標
次の3つは、専門家に任せてはいけない、発注者にしか決められない領域です。なぜなら、これらは事業そのものの情報だからです。
- 事業目的: このシステム・サービスで何を実現したいのか(例: 問い合わせを増やしたい、申込率を上げたい、現場の入力作業を減らしたい)
- ターゲットユーザーと利用シーン: 誰が、どんな場面で、どんな環境(PC かスマホか、急いでいるか落ち着いているか)で使うのか
- 優先する成果指標: 何が改善されれば「成功」と言えるのか(例: 申込完了率、定着率、問い合わせ削減数)
これらは UI/UX 設計の「出発点」です。ここが曖昧なまま発注すると、どんなに優秀な開発会社でも、目指すべきゴールが分からないまま作業することになります。
専門家に任せるべきこと|具体的な設計
一方、次の領域は専門家の知見に任せるべきです。発注者が細かく口出しすると、かえって体験を損なうことがあります。
- 具体的な画面のレイアウトや構成
- 配色・フォント・余白などのビジュアルデザイン
- ボタンを押したときの動き(インタラクション)や画面遷移の設計
- ユーザーテストの設計や改善の進め方
ポイントは、「何を達成したいか(目的)」は発注者が決め、「どう実現するか(手段)」は専門家に任せる、という役割分担です。発注者が手段にまで踏み込むと、「ボタンは赤にして」のような指示が増え、専門家が体験全体を最適化できなくなります。
良い伝え方・悪い伝え方の例
この役割分担を、実際の伝え方の例で見てみましょう。
悪い伝え方(手段の指示) | 良い伝え方(目的の共有) |
|---|---|
「もっとおしゃれにして」 | 「初めて訪れた人が、信頼できる会社だと感じられる印象にしたい」 |
「ボタンを大きくして目立たせて」 | 「申し込みを途中で諦める人が多いので、完了率を上げたい」 |
「機能をもっと増やして」 | 「現場の入力作業を減らして、定着率を上げたい」 |
右側の伝え方は、いずれも「誰が・どんな状況で・何を達成したいか」を語っています。こう伝えれば、専門家は最適な手段を提案できます。「おしゃれにして」としか言えない自分が不安——そんな状態から抜け出す鍵は、見た目の指示をやめて、目的を語ることなのです。
発注前に確認しておきたいUI/UXチェック観点
最後に、発注前・発注時に発注者として確認しておきたい観点を、チェックリスト形式でまとめます。すべてを完璧にこなす必要はありませんが、これらを意識するだけで、UI/UX を軽視した発注による失敗を大きく減らせます。
- 誰が使うかを言語化したか: ターゲットユーザーと利用シーンを、開発会社に伝えられる形で整理できているか
- 成果指標を決めたか: 「何が改善されれば成功か」を数値や状態で定義できているか
- UI/UX の工程が見積もりに含まれているか: 見積もりに体験設計・画面設計の工程が含まれ、単なる「実装」だけになっていないか
- レビューのタイミングがあるか: 完成前に、画面の試作(プロトタイプ)を確認・フィードバックできる機会が設けられているか
- 利用者の声を聞く機会があるか: 可能であれば、実際に使う現場の人やユーザーの意見を反映するプロセスがあるか
- 「目的」で要望を伝える準備ができているか: 「おしゃれにして」ではなく「誰に何を達成させたいか」で会話できる状態か
特に重要なのが、見積もりの段階で UI/UX 設計の工程が含まれているかを確認することです。費用を抑えたいあまりこの工程を削ると、結果的にリリース後の作り直しで総コストが膨らむことがあります。見積もり項目に「UI/UX設計」があったときは、削るべきコストではなく、失敗を防ぐための投資だと捉えてください。
発注の具体的な進め方・費用相場・開発会社の選び方まで踏み込んで知りたい方は、UIUXデザイン発注ガイド2026で詳しく整理しています。本記事では「UI/UX をどう理解し、どう関与するか」という土台を固めることに集中しました。発注ステップの全体像とあわせて読むことで、UI/UX への向き合い方がより実践的なものになるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q. UI/UXとはどういう意味ですか?
UI は「ユーザーインターフェース」の略で、画面のボタンや見た目・操作部分といった、ユーザーとシステムの接点を指します。UX は「ユーザーエクスペリエンス」の略で、そのシステムを使って得られる体験全体(迷わず目的を達成できるか、満足できるか)を指します。「UI/UX」は、この2つをまとめた呼び方です。
Q. UIとUXの違いは何ですか?
UI は「どう見えるか・どう操作するか」という接点、UX は「使ってどう感じるか・目的を達成できるか」という体験全体を指します。UI は UX を構成する一要素であり、見た目が良くても体験全体が悪ければ「UX が悪い」状態になり得ます。
Q. UI/UXは誰が決めるのですか?
役割分担で考えるのが適切です。「事業目的・誰がどう使うか・何を成功とするか」は発注者が決め、「具体的な画面設計・配色・操作の動き」は専門家(開発会社・デザイナー)に任せます。発注者は「目的」を、専門家は「手段」を担う、と整理すると分かりやすいでしょう。
Q. UI/UXにお金をかける必要は本当にありますか?
UI/UX は「飾り」ではなく、ユーザーの離脱を防ぎ、成果(売上・定着率)を高め、問い合わせコストを下げる「投資」です。集客にどれだけ費用をかけても、受け皿の UI/UX が悪ければユーザーを取りこぼします。特に業務システムでは、UI/UX を軽視すると「使われないシステム」になり、投資自体が回収できなくなるリスクがあります。
まとめ|UI/UXは発注者の関わり方で成否が変わる
UI/UX とは、ユーザーとの接点である「UI」と、利用体験全体である「UX」をまとめた概念です。本記事では発注者の視点から、その意味・重要性・失敗パターン・関わり方を整理してきました。最後に要点を振り返ります。
- UI/UX は「見た目」ではなく「体験全体」の話。UI は UX を構成する一要素であり、見た目だけ整えても良い体験にはなりません。
- UI/UX は「コスト」ではなく「投資」。離脱防止・成果向上・コスト削減を通じて事業成果に直結し、調査でもデザインへの投資が高いリターンを生むことが示されています。
- 失敗の多くは技術力でなく体験設計の欠落から生まれる。「動くが使われないシステム」は、UI/UX を後回しにした発注の典型的な結果です。
- 発注者は「目的」を決め、専門家は「手段」を担う。事業目的・ユーザー・成果指標は発注者にしか決められません。「おしゃれにして」ではなく「誰に何を達成させたいか」で伝えることが、失敗回避の鍵です。
UI/UX は、専門家に丸投げするものでも、発注者が我慢して諦めるものでもありません。発注者が事業目的と成果指標を示し、専門家に手段を任せる——この関わり方ができたとき、UI/UX は初めて「投資」として活きてきます。本記事で得た視点を持って、ぜひ開発会社と対等に、UI/UX の優先度を話し合ってみてください。
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