「PM 経験者は副業で高単価らしい」——同僚との会話や SNS で、そんな話を耳にして気になっている方は多いのではないでしょうか。プロジェクト管理の実務を 5 年、8 年と積んできたなら、その経験は社外でも十分に通用します。
一方で、いざ調べ始めると不安が次々と出てきます。会社員のまま、本業に支障を出さずに始められるのか。就業規則の副業規程や競業避止に引っかからないか。そもそも平日夜や土日、週 1 程度の稼働で「割に合う」単価が得られるのか。フリーランスの契約や単価交渉の経験がないと、相場観そのものがなく、最初の一歩が踏み出せません。
結論から言えば、PM の副業は「独立」とは切り離して考えられます。会社員を続けたまま、週 1〜2 のリモート稼働で月数十万円の副収入を狙える案件は確かに存在します。ただし、無理なく・規程に抵触せず続けるには、相場観・案件の選び方・規程確認・続け方の 4 つを押さえておく必要があります。
本記事では、PM の副業案件と単価相場を稼働日数別に整理したうえで、会社員が本業と両立しながら始める具体的な手順を解説します。週 1〜2 でいくら狙えるのか、どんな案件が両立しやすいのか、就業規則や契約・税務で確認すべきこと、そして最初の案件を取るまでの道筋まで、独立はまだ考えていない社員 PM の視点で順を追って見ていきましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業は会社員のままでも始められる

最初にお伝えしたいのは、PM の副業は会社員を辞めなくても始められるということです。フルリモート・週 1〜2 日で参画できる案件が一定数あり、平日夜や土日に時間を捻出できれば、本業と両立しながら副収入を得る道は現実的に開けています。
ただし「誰でも・どんな案件でも」両立できるわけではありません。稼働時間の現実、本業との利益相反、就業規則の確認といった前提を整理しないまま飛び込むと、本業に支障が出たり規程違反のリスクを抱えたりします。まずは「自分の状況で何ができて、何に気をつけるべきか」を把握することが、安全に始める第一歩です。
PM副業の需要が高まっている背景
PM の副業案件が増えている背景には、外部のマネジメント人材を求める企業ニーズの高まりがあります。DX 推進やシステム刷新が各社で同時多発的に進む一方、プロジェクトを統括できる経験豊富な PM は社内に不足しがちです。正社員として採用するにはコストも時間もかかるため、必要な期間・必要な稼働だけ外部 PM を活用したいという需要が生まれています。
PM 案件は、稼働日数が少ない副業でも比較的高単価になりやすいのが特徴です。週 1〜2 日・フルリモートで参画できる案件が多く、実務経験が 3 年以上ある PM であれば現場に参画しやすいとされています(ITプロパートナーズ「PMの副業は稼げる?」)。専門性が高く代替が利きにくいぶん、限られた稼働でも案件側が相応の対価を払う構造になっているのです。
「副業」と「フリーランス独立」の違い
ここで一点、整理しておきたいことがあります。「PM の副業」と検索すると、独立・フリーランスを前提にした記事が多くヒットします。両者は重なる部分もありますが、会社員にとっては前提が大きく異なります。
フリーランス独立は本業の収入源を手放し、案件獲得・社会保険・税務をすべて自分で背負う選択です。一方、会社員の副業は本業という安定した収入基盤を持ったまま、空いた時間でスキルを活かして副収入を得る選択です。後者は失敗してもダメージが小さく、リスクを抑えてスキルの市場価値を試せます。
本記事は一貫して、後者の「会社員のまま続ける副業」の視点で解説します。稼働時間の現実、本業との両立、就業規則の確認といった、独立前提の記事ではあまり触れられない論点を中心に扱っていきます。
PM副業案件の単価相場【稼働日数別の目安】

副業を検討するうえで最も知りたいのは「自分の経験で、どのくらいの稼働なら、いくら稼げるのか」でしょう。ここでは稼働日数別の月額単価目安を整理します。会社員が現実に出せる週 1〜2 の帯を中心に見ていきます。
稼働日数別の単価目安
PM 副業案件の月額単価は、稼働日数によっておおむね次のレンジに分布します。複数の案件メディアの相場情報を整合させた目安です。
稼働日数(週) | 月額単価の目安 | 主な案件像 |
|---|---|---|
週 1 日 | 10〜20 万円 | スポット相談・アドバイザリー・進行管理の一部 |
週 2 日 | 20〜40 万円 | 開発プロジェクトの進行管理・PMO 支援 |
週 3 日 | 40〜70 万円 | プロジェクト全体の管理・複数案件の統括 |
週 4〜5 日(フル稼働) | 80〜120 万円 | フルタイム相当のプロジェクト統括 |
週 1〜2 日稼働で月 20〜40 万円程度、週 3 日稼働で月 40〜70 万円程度というのが一つの目安です(ITプロパートナーズ「PMの副業は稼げる?」)。フリーランス全体で見ると、フル稼働の PM 案件は月額 60〜120 万円程度が一般的とされています。
時給に換算すると、1 日 8 時間稼働でおおむね 3,000〜7,000 円程度が目安となり、ドメイン知識や上流経験が豊富な場合は時給 1 万円を超える案件も見られます。会社員が両立しやすい週 1〜2 の帯であれば、本業の給与に月 20 万円前後を上乗せできる計算になり、副収入としては十分に魅力的な水準です。
なお、副業ではなくフリーランス・独立として PM や PMO のフルタイム案件を見据える場合の年収・単価感は、PMO・フリーランスPMの単価相場で詳しく整理しています。独立を視野に入れている方はこちらもあわせてご覧ください。
単価が稼働日数で非線形に上がる理由
上の表をよく見ると、単価は稼働日数に「比例」しているわけではないことに気づきます。週 1 で 10〜20 万円なら、単純比例では週 3 で 30〜60 万円のはずですが、実際の週 3 相場は 40〜70 万円と、それより高く跳ねます。時給換算でも、低稼働ほど割安になりがちです。この非線形の理由を理解しておくと、単価を上げる打ち手が見えてきます。
理由は、PM という職種の「立ち上がりコスト」にあります。PM はプロジェクトの背景・ステークホルダーの力関係・過去の経緯といった文脈を把握して初めて価値を出せる職種です。このオンボーディング(文脈の把握)には、稼働量にかかわらず一定の時間がかかります。
週 1 のような低稼働では、文脈把握に充てられる時間が限られるため、案件側にとっては「立ち上げに払ったコストを回収しきれないうちに稼働が終わる」リスクがあります。そのため、案件側は低稼働案件の時給を抑えがちです。逆に週 3 以上になると、把握した文脈をフルに活かして成果を出せるため、案件側も高い時給を払いやすくなります。
裏を返せば、副業 PM が単価を上げたいなら、「文脈把握のコストを下げられる存在」になることが効きます。同じ業界ドメインの案件を続けて専門性を蓄積したり、立ち上がりの早さを実績で示したりすれば、低稼働でも高めの単価を引き出しやすくなります。この打ち手は記事の後半「リモート・低稼働の副業PMが成果を出すコツ」で具体的に扱います。
単価を左右する要因
稼働日数以外に単価を左右する主な要因は次の通りです。自分の経験のどこが強みになるかを棚卸しする観点として使ってください。
- 業界ドメインの知識: 金融・製造・医療・公共など、規制やビジネス特性の理解が求められる領域は単価が高くなりやすい。本業で培ったドメイン知識はそのまま強みになります。
- 上流・PMO の経験: 要件定義や予算管理、複数プロジェクトを横断する PMO の経験は希少性が高く、評価されやすい領域です。
- 英語・オフショア対応: グローバル案件やオフショア開発のコントロール経験があると、対応できる案件の幅と単価が広がります。
- 資格: PMP や情報処理技術者試験などの資格は、相場を一段押し上げる決定打にはなりにくいものの、実務経験を客観的に裏づける材料として働きます。
会社員PMが副業で受けやすい案件のタイプ

単価の感覚がつかめたら、次は「自分が両立できそうな案件像」を具体化しましょう。会社員 PM が本業に支障を出さず受けやすいのは、リモート・低稼働で完結する案件です。ここでは向く案件と向かない案件を整理し、選別の軸を持っていただきます。
会社員PMに向く案件の条件
会社員が両立しやすい案件には、いくつか共通する条件があります。
- フルリモート: 移動時間が発生せず、平日夜や土日に作業できる。出社・常駐が前提でないこと。
- 週1〜2日・非常駐: 稼働が限定的で、本業の繁忙と調整しやすい。
- 進行管理・調整が中心: 物理的な立ち会いより、ドキュメント・オンライン会議で完結する業務。
具体的には、DX 推進プロジェクトの進行支援、開発プロジェクトの進捗・課題管理、ベンダーコントロール(外注先の管理)、PMO としての横断支援、そして経験者としてのスポット相談・アドバイザリーなどが該当します。いずれも「現場に張り付かなくても、要点を押さえて舵取りする」タイプの業務で、限られた稼働でも価値を出しやすいのが特徴です。
副業に不向きな案件
一方、会社員の副業には不向きな案件もあります。次のような条件が含まれる案件は、本業との両立が難しく避けたほうが無難です。
- 常駐必須・フルタイム: 平日日中の出社が前提の案件は、会社員には物理的に両立できません。
- 障害対応の即応が必須: 24 時間体制の運用監視や、本業中に呼び出されうる即応性の高い役割は、本業に支障を及ぼすリスクが高い。
- 意思決定の常時待機が前提: PM がいつでも判断を下せることを求められる案件は、低稼働の副業とは相性が悪い。
「高単価だから」と無理に常駐・即応型の案件を受けると、本業のパフォーマンスが落ちたり、稼働が回らず信頼を損なったりします。会社員のうちは、稼働の上限と自分の生活リズムに合った案件を選ぶことが、長く続けるコツです。
副業PM案件の探し方
受けたい案件像が固まったら、いよいよ案件の探し方です。会社員が初めて副業案件を取るときに使いやすい順に、主な経路を整理します。特定のサービスを推すのではなく、それぞれの向き不向きを中立的に見ていきます。
副業・複業向けプラットフォーム/エージェントの活用
最も始めやすいのが、副業・複業向けのマッチングプラットフォームやエージェントの活用です。リモート・週 1〜2 を前提とした案件が集まっており、稼働条件で絞り込めるため、会社員にとって探しやすいのが利点です。
エージェント型のサービスでは、担当者が経歴に合った案件を紹介してくれたり、単価交渉を代行してくれたりするため、相場観のない初回でも安心して進められます。一方、プラットフォーム型は自分で案件を探して応募する手間がある反面、中間マージンが抑えられ、案件の選択肢を広く見渡せます。まずは複数に登録し、自分の経歴でどんな案件・単価が提示されるかを把握すると、相場感がつかめます。
人脈・リファラル・直案件
次に有力なのが、人脈やリファラル(紹介)による直案件です。前職の同僚、取引先、勉強会やコミュニティでのつながりから「PM を探している」という話が舞い込むケースは少なくありません。
直案件は中間マージンが発生しないぶん単価が高くなりやすく、相手も人物を理解したうえで依頼するため、ミスマッチが起きにくいのが強みです。ただし、知人の案件ほど本業の競合・取引先と利益相反を起こす可能性に注意が必要です(この点は次の章で詳しく扱います)。普段から自分の専門性を周囲に共有しておくと、こうした機会は自然と増えていきます。
初案件を取るための実績整理
プラットフォームでも直案件でも、案件を取れるかどうかは「実績をどう伝えるか」で大きく変わります。実務経験が豊富でも、それが相手に伝わらなければ初案件にはつながりません。
ポイントは、職務経歴を「役職の羅列」ではなく「プロジェクトの要約」で示すことです。各プロジェクトについて、規模(予算・人数・期間)、自分が担った役割(進行管理・課題解決・ステークホルダー調整など)、そして成果(納期遵守・コスト削減・トラブルの収束など)を簡潔にまとめます。とくに「どんな状況の、どんな難所を、どう乗り越えたか」というエピソードは、案件側が再現性を判断する材料になり、選ばれる確率を高めます。実績整理から初案件獲得までの具体的な流れは初案件を取るための実績整理とロードマップもあわせてご覧ください。
始める前に確認すべきこと(就業規則・税務・契約)

ここが、会社員 PM が副業を始めるうえで最も大切な章です。単価や案件が魅力的でも、就業規則違反や本業への支障といったリスクを抱えたままでは、安心して続けられません。始める前に確認すべき 4 つの落とし穴を、実務手順で押さえましょう。
就業規則と副業許可の確認手順
まず最初にやるべきは、自社の就業規則で副業が認められているかの確認です。近年は副業を容認する企業が増えていますが、「許可制」「届出制」「原則禁止」など扱いは会社ごとに異なります。
手順としては、(1) 就業規則の副業・兼業に関する条項を確認し、(2) 許可制・届出制であれば所定の申請手続きを踏み、(3) 不明点があれば人事に確認します。「黙ってやればバレない」と考えるのは禁物です。無断の副業が発覚すると、本業での信頼を損ない、最悪の場合は懲戒処分につながりかねません。本業を守ることが、副業を長く続ける前提です。
競業避止・利益相反を避ける案件選び
就業規則の確認と並んで重要なのが、競業避止義務と利益相反への配慮です。多くの企業では、在職中に本業と競合する事業に関与することを制限しています。
具体的には、本業の競合企業の案件、本業の取引先に関わる案件、本業で知り得た機密情報を使うような案件は避けるべきです。たとえば本業が金融システムの開発で、副業でも同じ競合金融機関のシステム案件を受けると、利益相反や情報漏洩のリスクが生じます。案件を選ぶ際は「本業の利益を損なわないか」を必ずチェックし、グレーだと感じたら受けないのが安全です。判断に迷う場合は、案件内容を伏せたうえで人事に相談するのも有効です。
業務委託契約で確認すべき項目
副業 PM の案件は、雇用ではなく業務委託契約で結ぶのが一般的です。会社員として労働契約には慣れていても、業務委託契約は性質が異なるため、確認すべき項目を押さえておきましょう。
- 業務範囲(スコープ): 何をどこまで担うのかが明確か。曖昧だと際限なく作業が膨らみます。
- 報酬と支払条件: 月額か成果物単位か、支払いタイミングはいつか。
- 契約不適合責任: 成果物に問題があった場合の責任範囲。PM 業務は成果物の定義が難しいため、責任の所在を確認しておく。
- 成果物・知的財産の権利: 作成したドキュメント等の権利の帰属。
- 秘密保持(NDA): 守秘義務の範囲。本業との情報の切り分けにも関わります。
契約書に不明点があれば、署名前に必ず確認・交渉しましょう。後から「聞いていなかった」とならないよう、書面で取り交わすことが自分を守ることにつながります。
確定申告・税務の基礎
副業で一定以上の収入を得たら、税務の手続きも必要になります。給与所得者の場合、副業で得た所得(収入から経費を差し引いた金額)が年間 20 万円を超えると、確定申告が必要です(freee「副業所得20万円以下でも確定申告と住民税の申告は必要?」)。基準は「収入」ではなく「所得」である点に注意してください。
また、所得税には「20 万円以下なら申告不要」という特例がありますが、住民税にはこの特例がありません。そのため、副業の所得が 20 万円以下であっても、住民税の申告は別途必要になります(出典: freee、2026 年)。週 1〜2 の副業でも月数十万円を得れば年間 20 万円は容易に超えるため、副業を始めた時点で確定申告を前提に、報酬や経費の記録を残しておくと後が楽になります。
リモート・低稼働の副業PMが成果を出すコツ

最後に、副業 PM として「続けて評価され、単価アップやリピートにつなげる」ための実務を扱います。現場に常駐しない PM が、限られた稼働でどうチームに食い込み成果を出すか。ここが、副業を一過性で終わらせず資産にできるかの分かれ目です。
非常駐PMのコミュニケーション設計
常駐しない PM の最大の課題は、情報がリアルタイムに入ってこないことです。これを補うのが、非同期コミュニケーションの設計です。
具体的には、チャットやプロジェクト管理ツール上で進捗・課題・決定事項が常に可視化される状態をつくります。自分が稼働していない時間でもチームが迷わず動けるよう、判断基準や次のアクションを文書で明確に残すことが重要です。「自分がいないと回らない」のではなく「自分がいなくても回る仕組み」をつくる PM こそ、低稼働でも高く評価されます。週次の定例で論点を絞って意思決定し、それ以外は非同期で回すリズムをつくると、限られた稼働でもプロジェクトを前に進められます。
期待値・スコープの初期合意
低稼働の副業 PM がトラブルに陥る典型は、期待値のズレです。案件側が「常時フォローしてくれる」と期待していたのに、実際は週 1 稼働だった、というギャップは信頼を損ないます。
これを防ぐには、参画初期に「自分が担う範囲」と「自分が担わない範囲」、そして「稼働時間と連絡可能な時間帯」を明確に合意しておくことです。たとえば「進捗管理と課題の交通整理は担うが、個別タスクの実装判断は現場リーダーに委ねる」「平日は夜間と週末に対応、緊急時の連絡手段はこれ」といった具合に、最初に線引きしておきます。スコープと期待値を初期に揃えておくほど、後の摩擦が減り、長く続けやすくなります。
副業PMが単価を上げる打ち手
前述の通り、PM の単価は文脈把握コストの構造によって決まります。これを踏まえると、副業 PM が単価を上げる打ち手は明確です。
一つは、専門ドメインを定めて実績を積み上げることです。同じ業界・同じ種類のプロジェクトを続けると、立ち上がりが早くなり「この人なら短期間でキャッチアップできる」という信頼が単価に反映されます。もう一つは、成果を可視化して次の案件に持ち越すことです。担当したプロジェクトで「何をどう改善したか」を数値とエピソードで記録しておけば、次の案件の単価交渉やリピート依頼の説得材料になります。具体的な交渉の進め方はフリーランスの単価交渉のコツや、そのまま使える単価交渉のトークスクリプトが参考になります。あわせて、単価につながるフリーランスエンジニア・PMに求められるスキルを意識して強みを磨くと、提示単価を引き上げやすくなります。
発注側の視点から補足すると、システム開発の発注企業が外部 PM に期待するのは、単なる進行管理ではなく「プロジェクトを止めない・揉めさせない」という安心感です。受託開発の現場では、社内外の利害が交錯する局面で冷静に交通整理できる PM ほど重宝されます。低稼働でもこの安心感を提供できる PM は、稼働の少なさを理由に切られにくく、結果として単価とリピートの両方を引き寄せます。週 1 の小さな案件から始めて信頼を積み、徐々に稼働や単価を上げていくのが、会社員 PM にとって無理のない成長の道筋です。
PMの副業に関するよくある質問(FAQ)
最後に、PM の副業を検討する方からよく出る疑問をまとめました。
Q. PM の副業は土日・週末だけでもできますか?
A. できます。フルリモート・週 1〜2 の案件であれば、土日や平日夜の稼働で対応できるものが少なくありません。ただし、案件側との連絡可能時間帯のすり合わせが前提です。参画前に「平日日中は本業のため対応が難しい」と明確に伝え、了承を得たうえで進めましょう。
Q. 未経験でも PM 副業はできますか?実務は何年が目安ですか?
A. PM としての実務経験は必要です。一般に、実務経験 3 年以上が案件に参画しやすい一つの目安とされています。未経験から PM 副業に飛び込むのは難しいものの、本業で進行管理やチームのとりまとめを担っているなら、その経験は十分に強みになります。まずは自分の実務経験を棚卸しすることから始めてください。
Q. 週 1 で月いくら稼げますか?
A. 週 1 稼働の場合、月額 10〜20 万円程度が目安です。スポット相談やアドバイザリーであれば下限寄り、進行管理の一部を継続して担う場合は上限寄りになります。本業の給与に月十数万円を上乗せできる水準で、副収入としては十分に現実的です。
Q. 本業に副業がバレない方法はありますか?
A. 「バレない方法」を探すより、就業規則を確認して正規の手続きで始めることをおすすめします。住民税の通知から副業が発覚するケースはありますが、隠して続けるよりも、許可制であれば申請し、堂々と取り組むほうが本業の信頼を守れます。本業あっての副業である以上、規程順守が長く続けるための前提です。
Q. PMP などの資格は必要ですか?
A. 必須ではありません。案件で最も重視されるのは実務経験と実績です。PMP や情報処理技術者試験などの資格は、実務経験を客観的に裏づける補助材料として働く程度に考えておくとよいでしょう。資格取得を優先するより、まずは手持ちの実務経験で案件に挑戦するほうが近道です。
まとめ|会社員PMの副業は「相場観 × 規程確認 × 続け方」で決まる
PM の副業は、会社員を辞めなくても、週 1〜2 のリモート稼働で月数十万円の副収入を狙える現実的な選択肢です。本記事の要点を振り返ります。
- 単価相場: 週 1 で 10〜20 万円、週 2 で 20〜40 万円、週 3 で 40〜70 万円が目安。単価は稼働日数に比例せず、文脈把握コストの構造により週 3 以上で跳ねる。
- 両立の前提: フルリモート・週 1〜2・非常駐の案件を選ぶ。常駐必須・即応必須の案件は避ける。
- 規程確認: 就業規則の副業可否、競業避止・利益相反、業務委託契約の条件、確定申告(所得 20 万円超)を始める前に押さえる。
- 続け方: 非同期コミュニケーションの設計と期待値の初期合意で信頼を獲得し、専門ドメインを定めて単価を上げていく。
最後に、会社員 PM が次に取るべき具体的なアクションを挙げておきます。
- 就業規則を確認する: 副業の可否・手続きを最初に押さえる。
- 実績を整理する: 職務経歴をプロジェクト要約の形でまとめ、強みを言語化する。
- プラットフォームに登録する: 複数に登録し、自分の経歴でどんな案件・単価が提示されるか相場感をつかむ。
- 週 1 の小さな案件から始める: 無理のない稼働で実績を積み、徐々に稼働・単価を上げていく。
相場観を持ち、規程を確認し、続け方を設計する。この 3 点を押さえれば、会社員 PM の副業は本業を脅かすことなく、スキルの市場価値を試しながら副収入を得る確かな一歩になります。



