system_prompts_leaks とは?OSSで注目される AI システムプロンプト収集リポジトリを解説

ChatGPT や Claude、Gemini を業務で使っているエンジニアにとって、「このAIはなぜこのような返答をするのか」「どのような指示のもとで動いているのか」は気になるテーマです。
AI サービスの内部動作を規定する「システムプロンプト」は通常非公開ですが、コミュニティの調査によって断片的に明らかになってきています。そこで注目を集めているのが、GitHub 上に公開された OSS リポジトリ「system_prompts_leaks」です。
38,000 を超えるスターを獲得し、AI エンジニアコミュニティで広く共有されているこのリポジトリですが、「何が収録されているのか」「実際に活用できるのか」「類似のリポジトリと何が違うのか」といった疑問を持つ方は多いでしょう。
本記事では、asgeirtj/system_prompts_leaks の概要から収録内容、更新の仕組み、類似リポジトリとの比較まで、ドキュメントベースで詳しく解説します。初見のエンジニアが「このリポジトリを採用すべきかどうか」を判断するための材料を提供することを目的とします。
なお、本記事の情報は GitHub リポジトリ の公開ドキュメントに基づいており、実際に環境を構築して動作を確認したものではありません。

目次
作業時間削減
システム化を通して時間を生み出し、ビジネスの加速をサポートします。
システム開発が可能に
system_prompts_leaks とは?主要 AI のシステムプロンプトを集めた OSS
asgeirtj/system_prompts_leaks は、ChatGPT(OpenAI)、Claude(Anthropic)、Gemini(Google)、Grok(xAI)、Perplexity など、主要な AI サービスから抽出されたシステムプロンプトを収集・公開している GitHub リポジトリです。
2025 年から 2026 年にかけて急速に注目を集め、2026 年 4 月時点で 38,562 スター・6,343 フォーク を獲得しています(出典: GitHub - asgeirtj/system_prompts_leaks)。ライセンスは MIT(商用利用可)で、コミュニティからのプルリクエストによる追加・更新を歓迎しています。
リポジトリの基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
リポジトリ名 | asgeirtj/system_prompts_leaks |
Stars | 38,562(2026-04-19 時点) |
Forks | 6,343 |
License | MIT |
最終更新 | 2026-04-18 |
主要言語 | Markdown(プログラミング言語の指定なし) |
システムプロンプトとは何か
システムプロンプトとは、AI チャットボットやコーディングアシスタントに対して、サービス提供側があらかじめ設定している「行動指針」です。ユーザーとの会話が始まる前に AI に渡される指示であり、回答の口調・できること・できないこと・安全制約などを規定します。
通常、システムプロンプトは非公開です。しかしながら、特定の質問手法や調査によって一部が明らかになることがあり、system_prompts_leaks はそうして収集された内容を体系的にアーカイブしています。
収録されているシステムプロンプト一覧
リポジトリは AI プロバイダーごとにフォルダが整理されており、以下の構成になっています(GitHub リポジトリの directory 一覧 より)。
Anthropic(Claude)
/Anthropic/ フォルダには Claude シリーズのシステムプロンプトが収録されています。
claude-opus-4.6.md— Claude Opus 4.6claude-sonnet-4.6.md— Claude Sonnet 4.6claude-code.md— Claude Code(Anthropic 公式 CLI)claude-desktop-code.md— Claude Desktop Codeclaude-for-excel.md— Excel 向け Claudeclaude-in-chrome.md— Chrome 向け Claudeclaude-cowork.md— Claude Cowork
/Anthropic/raw/ サブフォルダでは取得元のローデータを、/Anthropic/old/ では過去バージョンのプロンプトを確認できます。
Claude Code のシステムプロンプトには、利用可能なツール一覧(Read, Edit, Write, Glob, Grep, Bash, Task など)、設計哲学(「最小限の複雑さ」「プロフェッショナルな客観性」)、セキュリティガイドラインが含まれています(claude-code.md より)。
OpenAI(ChatGPT / Codex)
/OpenAI/ フォルダには OpenAI のモデルとツールのシステムプロンプトが収録されています。
モデル系:
gpt-5.4-api.md、gpt-5.3-chat-api.md、gpt-5.3-codex-api.mdgpt-5.2-mini-free-account.md、gpt-5.2-thinking.mdo3.md、o4-mini.md、o4-mini-high.mdGPT-4.5.md、GPT-4.1.md、GPT-4.1-mini.md
ツール系:
tool-web-search.md— Web 検索ツールの仕様tool-canvas-canmore.md— Canvas 機能の仕様tool-deep-research.md— Deep Research 機能tool-python.md、tool-file_search.mdなど
/OpenAI/codex/ サブフォルダには Codex CLI の複数のパーソナリティバリアント(フレンドリー、プラグマティックなど)が収録されています。
Google(Gemini)
/Google/ フォルダには Gemini シリーズのシステムプロンプトが収録されています。
gemini-3.1-pro.md、gemini-3-flash.mdgemini-cli.md— Gemini CLIjules.md— Google のコーディングアシスタント Julesnotebooklm-chat.md— NotebookLM
xAI(Grok)・Perplexity・その他
/xAI/ フォルダには Grok 4.2、Grok 4、Grok 4.1 Beta などのシステムプロンプトが収録されています。
/Perplexity/ フォルダには Perplexity Comet Browser、Voice Assistant などが含まれます。
/Misc/ フォルダには以下のような多様な AI ツールのプロンプトが収録されています:
- GitHub Copilot
- Notion AI
- Kagi Assistant
- Le Chat(Mistral)
- Raycast AI
- その他
リポジトリの特徴と更新の仕組み
system_prompts_leaks が他の類似リポジトリと一線を画す特徴の一つが、活発なコミュニティと継続的な更新です。
コミュニティによる貢献と定期更新
CONTRIBUTING.md では、以下の手順でシステムプロンプトを追加できます:
- 適切なフォルダを選択(
/Anthropic/、/OpenAI/、/Google/など) - 記述的な名前の
.mdファイルを作成(例:gpt-5.4-thinking.md) - 生のシステムプロンプトをそのまま貼り付ける(要約や言い換えではなく、完全で未編集のテキスト)
- プルリクエストを開く
また、特定のモデルのシステムプロンプトを持っていない場合でも、GitHub の issue でモデル名や製品名を指定してリクエストを送れます。メンテナーがトラッキングを試みる運用です。
実際に pushed_at フィールドを確認すると、2026 年 4 月 18 日(本記事執筆の前日)にも更新が行われており、継続的なメンテナンスが確認できます。
バージョン管理(過去バージョンの確認方法)
リポジトリには過去バージョンを管理するための仕組みが整っています:
old/サブフォルダ: 各プロバイダーフォルダ内に存在し、更新前の過去バージョンを保存raw/サブフォルダ: 取得元のローデータを保管。Anthropic/raw/フォルダには2026-02-17-claude-opus-4.6.mdのようなタイムスタンプ付きのスナップショットが保存されています
これにより、特定時点のシステムプロンプトを参照したり、モデルのアップデートに伴う変更点を追跡したりすることが可能です。
類似リポジトリとの比較
システムプロンプトを収集した OSS リポジトリは複数存在します。主要な類似リポジトリとの比較を示します。
リポジトリ | Stars | License | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
38,562 | MIT | ChatGPT、Claude、Gemini、Grok など主要 LLM | バージョン管理(raw/old)が充実。MIT ライセンスで商用利用可 | |
15,559 | AGPL-3.0 | 主要 LLM + ツール系 AI(Cursor、Devin など) | AI 透明性を主目的に掲げる。ライセンスが AGPL-3.0(商用制限あり) | |
複数千 | 未確認 | 各種 AI | シンプルな収集リポジトリ |
主な差分ポイント:
- ライセンス:
system_prompts_leaksは MIT ライセンスで商用利用に制限なし。CL4R1T4Sは AGPL-3.0 のため、商用プロジェクトへの組み込みには注意が必要です - カバレッジ:
system_prompts_leaksは主要 LLM(ChatGPT、Claude、Gemini、Grok)を横断的に収録。CL4R1T4Sはコーディングエージェント系ツール(Cursor、Devin、Replit、Windsurf など)に強みがあります - バージョン管理:
system_prompts_leaksはraw/フォルダとold/フォルダによる履歴管理が充実しており、過去のバージョンと現在のプロンプトを比較しやすい構造です
どちらのリポジトリが適切かは用途によります。最新の主要 LLM のプロンプト調査には system_prompts_leaks、コーディングエージェントを中心に調査したい場合は CL4R1T4S が参考になるでしょう。
システムプロンプトをどう活用するか
system_prompts_leaks を閲覧・活用する実践的な用途を紹介します。
プロンプトエンジニアリングの参考資料として
AI サービスのシステムプロンプトを分析することで、プロンプトエンジニアリングの参考にできます。
たとえば Claude Code の claude-code.md には、Anthropic がどのようなトーンでエンジニアリングタスクを指示しているか、どのツールをどの順序で使うように誘導しているかが記載されています。自社のプロンプトを設計する際の参考フォーマットとして活用できます。
また、GPT-5.4 の gpt-5.4-api.md では、返答の詳細度(verbosity)の設定方法や、channel(analysis/commentary/final)の使い分けなど、API 経由での制御パラメータが確認できます。
AI エージェント・チャットボット開発への活用
自社の AI エージェントやチャットボットを開発・運用しているエンジニアにとって、主要サービスのシステムプロンプトは貴重な参考資料です。
具体的には以下のような活用が考えられます:
- 安全制約(禁止事項)の設計パターンの参考
- ツール定義や機能説明の記述方法の参考
- 会話の流れや応答フォーマットの設計参考
AI の制約・倫理ガイドラインの把握
AI の利用者・開発者として、使っているツールがどのような制約のもとで動作しているかを理解することは重要です。system_prompts_leaks を通じて、主要 AI サービスの安全ポリシーや倫理ガイドラインの設計思想を把握できます。
たとえば Claude Code のシステムプロンプトには、「許可されたセキュリティテスト・CTF チャレンジは支援するが、破壊的な技術・DoS 攻撃・大規模ターゲットへの悪用は拒否する」というセキュリティガイドラインが明記されています(claude-code.md より)。
まとめ
asgeirtj/system_prompts_leaks は、ChatGPT・Claude・Gemini・Grok など主要 AI サービスのシステムプロンプトを横断的に収集・公開している MIT ライセンスの OSS リポジトリです。
このリポジトリを採用すべき場合:
- 主要 LLM のシステムプロンプトを調査・分析したい
- プロンプトエンジニアリングや AI エージェント開発の参考資料が欲しい
- 継続的に更新される最新のシステムプロンプトを追いかけたい
注意すべき点:
- 収録内容はコミュニティによる調査・抽出結果であり、公式に認定されたものではありません
- システムプロンプトの利用には各 AI サービスの利用規約を確認してください
- MIT ライセンスはリポジトリのコード自体に適用されますが、収録されているシステムプロンプトの著作権は各 AI プロバイダーに帰属する可能性があります
AI の透明性への関心が高まる中、system_prompts_leaks は AI エンジニアにとって有用なリファレンスリポジトリとして機能しています。興味のある方は GitHub リポジトリ を直接確認してみてください。
時間を自由に
挑戦と成長を共にできるメンバーとの出会いをお待ちしています。









